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当局へ活動許可を求める-掃討作戦で避難民続出 パキスタン北部の紛争地域

2009年12月14日掲載

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パキスタン政府によるイスラム過激派掃討作戦の影響で、同国連邦直轄部族地域(FATA)内の南ワジリスタン自治区から、推計30万人がデーライスマイルハーン郡に避難している。
医療を必要とする人びとの数は、同郡内の医療施設の対応容量を超えている。
国境なき医師団(MSF)は、同郡において無償で医療を提供する緊急プログラムの立ち上げ準備ができていることから、パキスタン当局に対し、外国人派遣スタッフの現地入りと活動開始の許可を求めている。
現地の医療施設は、当局の支援は受けているものの急増する医療ニーズに対応できていない状況である。

MSFは、12月第1週に医療ニーズの簡易調査をデーライスマイルハーン郡にある主要な病院3ヵ所と、避難民の家族が多く居住している地域の診療所2ヵ所において行った。その結果、救急処置室、産科、外科部門で、救急医療対応に必須であるスタッフ、医薬品、衛生用品や医療物資が不足している状況を目撃し、緊急医療援助の必要性を確認した。12月第1週末から、郡立病院の救急処置室では受け入れ患者数が30~40%増加している。現在、外科治療の主な移送先は同病院から250km以上離れたペシャワール 病院となっているが、同郡内の避難民や住民のうち、弱い立場にある多くの家族は、医療費と交通費の捻出が困難であり、実質的に医療を受けることができない状況にある。

紛争から逃れ、ロワー・ディール郡内の避難民キャンプで生活する女性
紛争から逃れ、ロワー・ディール郡内の避難民キャン
プで生活する女性

MSFは2009年5月から、現地で整形外科の援助を提供するための準備を進めていたが、同年7月、軍当局より治安上の理由からこの地域を離れるよう要請を受けた。
MSFは、外国人派遣スタッフを含む医療チームを置くことで、活動の独立性が補強されると考えており、これまでパキスタン国内の他の地域で行ってきたように、デーライスマイルハーン郡の患者に対しても、医療援助を行うことができるよう、当局に許可を要請している。






 

MSFはパキスタンにおける援助活動を、いかなる政府からの寄付も受けずに、一般市民による寄付のみで運営している。1998年以来、北西辺境州、連邦直轄部族地域、バロチスタン州、カシミール地方において、同国内で武力紛争による被害と、医療を受けることが困難な状況にあるパキスタン人およびアフガニスタン難民へ、医療援助を提供している。
また、ロワー・ディール郡内の医療施設では、現在、外国人派遣スタッフと現地スタッフのチームが、バジャウル自治区からの避難民受け入れを支援している。
2009年に入ってから100万人以上の避難民が移動してきたと推定されるマルダン郡では、MSFが救急、入院、および24時間体制の産科施設を運営することで、現地医療を支援している。

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