コンゴ民主共和国:予防接種を「おとり」利用 -援助を悪用した襲撃に抗議-
2009年11月10日掲載

10月17日、国境なき医師団(MSF)が、コンゴ民主共和国(旧ザイール、以下「コンゴ」)で子どもたちに予防接種を実施していた現場7ヵ所において、コンゴ政府軍による襲撃を受けた。
事件当時、現場には多くの民間人が接種を受けに集まってきていた。コンゴ政府軍、およびルワンダ系反政府勢力「民主解放軍」(FDLR)は、MSFがこれらの場所において予防接種を実施する際の安全確保を約束していた。MSFは事件に対し、軍事目的を達成するために人道援助活動を悪用した許容し難いものとして強い非難の意を表明する。
MSFの医療チームが予防接種を実施していた、同国北キブ州マシシ地域周辺のンゴマシ(Ngomashi)地区とキムワ(Kimua)地区は、「民主解放軍」の支配下にあり、襲撃はコンゴ政府軍が「民主解放軍」に対して行っている掃討作戦の一環として行われた。
接種を受けに集まってきていた子どもを含む多くの民間人は、激しい戦闘を避けて散り散りに逃げ出してしまい、予防接種を遂行することは不可能な状態である。MSFはこの地区における活動を止め、北キブ州の州都であるゴマへ活動チームを避難させざるを得なくなった。
同国の南北キブ州では、ここ数ヵ月間、人道援助団体に対する襲撃が増加している。

予防接種を受けるためにやってきた、多くの子ども
たちの命が危険にさらされた
今回の集団予防接種では、マシシ地域の6ヵ月~15歳の子どもたち16万5千人がはしかの予防接種を受けていた。マシシではMSFは病院1ヵ所、診療所1ヵ所、複数のチームによる移動診療と予防接種を実施している。ワリカレ地域、ルチュル地域、ルベロ地域および南キブ州においても医療を提供している。MSFは1992年から北キブ州で活動している。
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