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インドネシア:スマトラ島沖地震後1ヵ月間の活動概要

2009年11月02日掲載

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インドネシア・スマトラ島を襲ったマグニチュード7.6の地震からほぼ1ヵ月間、国境なき医師団(MSF)は特に甚大な被害のあったパダンとパリアマン近くの村々に集中して援助を行っている。現地では移動診療を通じて、生存者への心理ケア、感染症の監視、援助物資の配布、そして水・衛生に関するサポートを展開している。


心的外傷を受けた人びとへ心理ケアを提供

パリアマン近くの村で、心理ケアや精神的負担軽減の効果がある遊びを子どもたちに行うMSFスタッフ。
パリアマン近くの村で、心理ケアや精神的負担軽減の
効果がある遊びを子どもたちに行うMSFスタッフ。

MSFは地震で心的外傷を受けた人びとへ心理ケアを提供し、よりサポートが必要な大人と子どもには、グループおよび個別診療行っている。特に子どもには、治療や精神的負担軽減の効果があるスポーツを含むコミュニティ活動を取り入れ、保健省の心理ケア担当スタッフへの訓練も行っている。

「地震発生後の2週間は怖くて、なかなか眠れませんでした。でも、MSFの心理ケアを受けてからは、だいぶよくなってきました」

パリアマン近くのルブク・ラウェに住み、地震で6人の家族を失った29歳のノバルディは、こう語る。

心理ケアに加え、MSFはほとんど援助が届いていないパリアマン周辺で、移動診療も継続している。村人の中には地すべりによって、いまだ交通手段が断たれている人もいて、現在MSFのみが徒歩とバイクで彼らのもとへ足を運んでいる。MSFは地震後、現在までに1000件の診療を行った。

援助ニーズを見極めて、臨機応変に対応

37歳のザイディールは12人の家族と共にパリアマン近くのカンプン・パナス村に住んでいたが、地すべりで村は壊滅、家族7人を失った。
37歳のザイディールは12人の家族と共にパリアマン近くの
カンプン・パナス村に住んでいたが、地すべりで村は壊滅、
家族7人を失った。

他方、パダンのさらに南にあるパイナムでは、被災により必要となった医療援助が行き届いてきたことから、MSFは移動診療を終了する準備を進めている。

「緊急事態では、人びとのニーズに合った援助を行うために、臨機応変に活動することが求められます」

パダンの緊急コーディネーター、エリザベッタ・マリア・ファガは、こう話す。

現在、MSFはパダンとパリアマン周辺の村にいくつかのチームを派遣し、現地当局が運営し、WHO(世界保健機構)が支援する予防接種活動に協力している。MSFは今後、MSFの援助が必要か否か調査を進めていく。また、感染症調査に注力するとともに、はしかや破傷風を含む伝染性の疾病の発生を監視していく。

「政府はよく対応していますが、それでも人びとのニーズは依然、膨大です」

パリアマンの緊急コーディネーター、ロベルト・バルチェロは、こう話す。

MSFは現在、防水シート、毛布、マット、援助物資の配布、衛生用品、台所用品、および工具類を配布。11月半ばまでに、パダン、パリアマン、パダン近くのペシシ・セラタン地域の1万6000世帯と、パリアマン近くの村の1万世帯にも、これらの物資を配布する予定だ。

MSFは、パリアマン周辺で、水・衛生に関する援助を提供、地すべりの起きたパリアマン近くのカンプン・パナスにある村で、90世帯に防水テントを備えたキャンプを設置している。


パダンとパリアマンでは、医師、看護師、心理療法士、水・衛生の専門家、ロジスティシャンを含む、MSF海外派遣および現地スタッフ計70人が活動している。

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