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フィリピン:緊急対応続報-最も脆弱な人びとへの援助を継続-(10月12日現在)

2009年10月30日掲載

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9月26日と10月3日にフィリピンを直撃した、台風16号「ケッツァーナ」と台風17号「パーマァ」は、840万人以上の被災者と849人の死者をもたらした。国境なき医師団(MSF)は、マニラとフィリピン北部で最も弱い立場におかれた人びとへの援助を続けている。


マニラ市南部のラグナ・ベイの様子。水上に木の板を渡しての移動が続く。
マニラ市南部のラグナ・ベイの様子。水上に木の板
を渡しての移動が続く。

伝染性疾患への対応や予防、心理ケアなどを引き続き実施

マニラと周辺地域では、今も数万人が混雑した避難所や一部浸水した家など、非常に厳しい状況で生活をしている。

このような生活環境の中で、被災者は水因性および伝染性疾患のリスクにさらされており、状況の推移を見守っていくことが、引き続き必要となっている。

MSFは、マニラの運河東岸付近のスラム街とラグナ・ベイの被災地全域で、基礎的な医療と病院への搬送を行う移動診療を運営している。

緊急対応コーディネーターのピエール・ルイジ・テスタは語る。
「最も多いのは、呼吸器感染と皮膚感染、そしてコレラです。一部の医療チームは、保健省の実施する全国的なはしかの集団予防接種も支援し、破傷風のワクチンが必要とする人びとに行き渡るように活動を行っています」

MSFは緊急援助を開始して以来、2220件以上の診察を行い、必要に応じて洪水の被災者に心理ケアも行っている。

医療同様、衛生管理や建設資材の配給にも注力

首都圏のパシグ市避難所で、衛生用品キットの配布を待つ人びと。
首都圏のパシグ市避難所で、衛生用品キットの配
布を待つ人びと。

MSFはまた、混雑した避難所に50基の簡易トイレを設置。人びとが仮住まいで暮らしている冠水地域では、簡易トイレのほとんどがまだ水面下にある中で、汚染リスクを抑えるために、し尿処理活動を行っている。さらに、避難所の衛生状態を改善するために、塩素とブラシの衛生キットも提供している。

ラグナ・ベイ近郊地域の一部では、動物の尿に起因する細菌感染症レプトスピラ症の疑いがある症例、およびの下痢の拡大抑制と流行の監視を援助している。

急性水様性下痢が増加している地域では、保健省が実施する患者の治療、衛生状況改善活動、健康増進活動を支援している。これに加えて、安全な水を蓄えるための貯水槽も13基提供する予定である。

マニラと周辺地域では、1万7000人以上がMSFから衛生用品キットを受け取った。このキットには、石けん、歯ブラシなどの衛生用品だけでなく、調理器具と毛布も含まれる。人びとが家を失った地域の一部では、仮住まいを建てるための資材も配給された。

台風17号で壊滅的な被害を受けたルソン島北部でも活動

「水があっという間に上がってきました」と、被災者のクリスチアーナ。パンガシナン州ロサルス町にて撮影。
「水があっという間に上がってきました」と、被災者
のクリスチアーナ。パンガシナン州ロサルス町にて
撮影。

一方、MSFチームは、数週間におよぶ豪雨の後、台風17号「パーマァ」により壊滅的な被害を受けたルソン島北部のイロコス・ノルテ州、カガヤン州、パンガシナン州、およびタルラック州でも援助活動を行った。

パンガシナン州とタルラック州では、台風17号の集中豪雨を受け、関係当局がダムの決壊を避けるために放流を行った結果、数十の町と地域が冠水した。

MSFは1930件以上の診察を行い、衛生用品キットを6700セット配給したほか、家が損壊または破壊された地域では、520セットの建設キットを配給した。10月26日の週にはさらに、6000セットの衛生用品キットと600セットの建設キットの配給を予定している。

また、水・衛生活動チームは、パンガシナン州ロサルス町で避難している人びとのために40基の簡易トイレの設置に着手した。

さらにMSFは、ベンゲット州での調査後、数週間におよぶ豪雨で深刻な土砂崩れの被害を受けた地域で、建設キットを提供する計画である。


台風16号「ケッツァーナ」は、フィリピンに次いでベトナムも直撃し、数十人が死亡、人口密集地域に洪水被害をもたらした。MSFは、ベトナム中央部のダナン、ホイアン、クアンガイ、コンタムにおける被災者のニーズを調査するため、看護師1人とロジスティシャン1人を派遣したが、ほかに対応する団体が多くあるため、これらの地域での緊急援助活動は見送ることとなった。


 

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