• English
  • 한국어

RSS

ご寄付に関するお問い合わせ・資料請求は フリーダイヤル 0120-999-199

寄付する

  1. TOP
  2. 活動ニュース
  3. プレスリリース
  4. イエメン、ラゼ病院砲撃:MSF、医療施設の尊重を訴え

イエメン、ラゼ病院砲撃:MSF、医療施設の尊重を訴え

2009年10月21日掲載

Bookmark and Share

イエメン

イエメン北部サアダ州で、同国陸軍とフーシ師率いる反政府武装集団の2ヵ月間にわたる戦闘が続き、国境なき医師団(MSF)が医療援助を行う病院にもロケット弾が着弾した。MSFは、戦闘当事者双方に対し、医療施設を尊重するよう訴える。
サアダ州内で機能していた二次医療施設の最後の2つが戦闘の影響を直接的に受けたことにより、MSFは活動中止を余儀なくされている。一方同州北部マンダバでは現在、当局からの活動許可を待っており、すぐに二次医療を提供できる状態で待機している。患者が無事、医療施設にたどり着けるよう、安全な地域に病院を設置することが急務である。


負傷者の搬送。体温が下がるのを防ぐため、サーマル・ブランケット*で包む。(2009年8月撮影)
負傷者の搬送。体温が下がるのを防ぐため、サーマル・ブラ
ンケット*で包む。(2009年8月撮影)
(*身体保温を目的とした、薄地のアルミホイルのような見た目
の断熱シート。)

10月15日の夜半から翌日16日にかけて、サアダ州にあるラゼ病院はロケット弾の砲撃を受け、16日には患者と病院職員が敷地外に避難した。患者の多くは、継続的な治療を必要としている。着弾前日の14日には、戦闘に関連した負傷で10人の患者がこの施設に入院しており、そのうち6人は子どもで、2人は女性だった。

国境なき医師団(MSF)は戦闘の当事者双方に対して医療施設を尊重し、患者が来院可能な環境を保証するよう、改めて訴える。

MSFはイエメン北部のサアダ州で、2007年9月からアル・タールとラゼ行政区にある2つの病院で保健省と協力のもと、外科治療を含む医療ケアを無償で提供している。紛争当事者双方からの合意を取り付けていた為、これまでは困難が多いなかでも、医療活動を続けることができていた。しかし、最低限の安全条件も満たされなくなった今、医療活動はもはや不可能である。

戦闘開始から、9月27日にアル・タールで、10月16日にラゼで医療援助活動が停止するまでの間、MSFとイエメン保健省の医療チームは約2000件の急患を診察し、195件の手術を行った。手術患者の70%は戦闘で負傷しており、入院は330件、分娩は130件であった。これらの施設は、サアダ市外で機能していた二次医療施設の最後の2つであることから、その機能停止は非常に懸念される事態である。

MSFのパリ事務局で、イエメンにおける活動統括責任者を務めるイザベル・ドゥフルニーは語る。「2ヵ月以上にわたる激しい戦闘で、サアダ州における医療サービスや外科処置へのニーズは切実です。しかし住民の大部分は医療施設に足を運ぶことすらできません。患者さんが無事、医療施設にたどり着けるよう安全な地域に病院を設けることが緊急に必要とされています。」

サアダ州北部のマンダバ(バキム村)における治安も類似しており、現地には戦闘を避けて多くの人が集まってきている。2009年8月以降、複数のMSFチームがこの地域で調査を行い、すぐにでも現地に病院を設けることが優先課題であるとの結論に至っている。

MSFの複数の医療・外科チームは現在、当局からのマンダバでの活動許可を待っており、すぐに二次医療を提供できる状態で待機している。

2009年1月から7月の間、MSFのチームはサアダ州において3万件の診察を行った。うち8000件は救急処置であり、1450件は入院だった。また、戦傷の治療約100件を含め、720件の外科処置を行った。

Bookmark and Share

関連情報

2011年8月10日
イエメン:緊張が続く現地での緊急援助活動―医療コーディネーター、活動責任者へのインタビュー―
2011年5月13日
イエメン:衝突発生で流れ弾がMSFの救急車を直撃-MSFは人道援助活動の尊重を要求-
2011年3月24日
リビア、イエメン、バーレーン、シリア、チュニジア、エジプト:政変に伴う情勢不安の中、医療援助を継続
2011年2月23日
バーレーン、エジプト、チュニジア、リビア:デモによる負傷者受け入れ先を支援
2009年10月16日
イエメン:政治的な所属に関係なく、必要とする人に医療を提供―活動責任者へのインタビュー―

[イエメン] に関連した情報を表示