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フィリピン:フィリピンの緊急対応コーディネーターへのインタビュー(10月13日現在)

2009年10月16日掲載

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フィリピンの洪水災害に対応している国境なき医師団(MSF)の緊急対応コーディネーター、ヴォイテク・アスツタブスキが、援助の届いていない小さな町の状況を、現地から報告する。


ダムの放流により、町全体が冠水

インタビューに応えた緊急対応コーディネーターのアスツタブスキが、ルソン島にて被災者の診療を撮影。
インタビューに応えた緊急対応コーディネーターの
アスツタブスキが、ルソン島にて被災者の診療を撮
影。

私はマニラから車で3時間ほどのロサルス町にきています。人口は5~10万人ほどの小さな町です。川沿いの渓谷に広がる町で、比較的高度が低く、貯水量を超える危険から数日前に放流が行われたダムからも遠くありません。

台風と豪雨による水がダムを満たし、当局は放流せざるをえなかったため、低い地域は冠水しました。私たちが9日にロサルス町に到着したとき、町の中には文字どおり川が流れていました。洪水により、水位は一時約2.4~3.1メートルに達しました。

被害は甚大です。2005年のカシミール地方を襲った地震で私が見た災害と比べてもです。竹や木の葉でふいた屋根など軽い建材でできた家屋が多く、それらは完全に押し流されてしまいました。ほぼ全世帯が被災しました。

不足する物資と医療、求められる援助強化

避難所の住環境は厳しいものです。食糧は乏しく、衛生用品キットや救援物資の配布もありません。だからこそ、私たちはここで、できる限り人びとを支えたり、手助けしようとしています。また、今後は医療ニーズも出てきます。ある地域が冠水した際には、まず発疹や上気道感染(ウイルスの感染で鼻腔や咽頭等に炎症が起きる病気)がみられます。ここでも、これらの疾患が出てくるでしょう。

同じく、アスツタブスキが、ルソン島にてMSF施設の設置の様子を撮影。
同じく、アスツタブスキが、ルソン島にてMSF施設の
設置の様子を撮影。

編注:当記事掲載時点で既に、疾患の発生が確認されている。

通常、私たちは調査にあたって、さまざまな指標を利用します。しかし、今回は基本的に、すべてが完全に破壊され、家屋は押し流されてしまっています。事態の深刻さは明白です。人びとのニーズは膨大で、最も被害の大きかった場所を特定して物資を配ることが、私たちの主な活動になっています。もちろん、検診と移動診療にも注力しています。

MSFはマニラに置いている衛生用品の備蓄1000セットを、13日と14日の2回に分けてロサルスに回す予定です。追加の4000セットも発注し、2日後には到着する予定です。私たちは24時間体制で被災者の基本的なニーズに応えようとしています。また、現地政府と軍も同様に24時間体制で活動しています。けれど、彼ら以外の援助の情報はなく、活動もしていません。他の援助機関も活動に加わり、協力してくれることを切に願っています。


 

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