フィリピン:活動を継続しつつ、台風17号停滞の影響を調査(10月8日現在)
2009年10月09日掲載
フィリピン北部では2つめの台風である台風17号「パーマァ」による降雨が続いていることから、国境なき医師団(MSF)の医師とロジスティシャン(物資調達管理調整員)は現在、フィリピンで最も面積の大きい島であるルソン島の状況を調査している。

MSFは水位上昇によって最も大きな被害を被った
地域や最貧層居住地域に注力している。
援助がより届きにくい地域で集中的に活動
フィリピン当局は現地が強い風雨に見舞われることを警戒している。7人からなるMSFチーム2つが、現在、北部にある被災地で移動しながら調査と診察を行っている。1つのチームはクラベリア町の東へ向かい、もう1つは南下してイロコス地方へと向かっている。
台風16号「ケッツァーナ」がフィリピンを直撃して以来、首都マニラ市とその近郊では冠水が続いている。フィリピン当局は迅速かつ効率的に対応したが、それでも援助が全く届いていない地域が今も存在している。MSFはマニラ市南東部のラグナ・ベイといった、よりアクセスの難しい地域に焦点を置き、政府が運営する医療施設に足を運ぶことが困難な人びとに、移動診療を提供している。MSFの医師8人が、時にはボートで活動地に赴き、800件以上の診察を行った。
マニラに駐在するMSFの緊急対応コーディネーター、オイファ・ブリアチは語る。「多く見られる疾患は、水様性下痢症、足の真菌感染、呼吸器感染などです。よどんだ水と給排水システムの停止で健康上の問題が起こる可能性もあるので、引き続き、綿密に見守る必要があります」

シミロアン避難所に避難してきた人たち。今も避難
生活を余儀なくされている。
3000セット以上の衛生・洗面用品キットを避難所で配布
マニラ市付近の状況は安定し、水位は徐々に下がっているものの、34万人近くが今もマニラ市とその近郊に設けられた避難所500ヵ所以上に避難している。冠水した地域の中には、水が引くまで数ヵ月かかる場所もある。10月8日までに、MSFは3000セット以上の衛生用品キットおよび洗面用具を、衛生状況改善のために避難所で配布した。
一方、MSFはマニラに向けて毛布、貯水容器、衛生用品キットといった22トンの物資を輸送した。複数のMSFチームがこの地域に残って、間隔を空けずに状況の確認を行い、何らかのニーズが高まってくれば、それに対応する予定である。
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