インドネシア:スマトラ島沖地震後、援助ニーズの高い地域で集中的に活動(10月6日現在)
2009年10月09日掲載
インドネシアのスマトラ島を激しい地震が襲ってからほぼ1週間が経ち、レスキュー活動は終了しつつある。生存者の捜索も縮小された。しかし、救援活動は数千人の被災者を対象に今後も続いている。これらの人びとは家財や家族を失い、非常に厳しい住環境の中で生活し続けている。

パリアマン市近郊では、いくつかの村が地すべりで壊滅
的な被害を受けた。
国境なき医師団(MSF)は緊急対応チームと救援物資を被災地に送った。現在、海外派遣スタッフと現地スタッフ両方で構成される医師、腎臓専門医、外科医、看護師、心理療法士、ロジスティシャン(物資調達管理調整員)を含む50人弱のスタッフが現地で活動している。また、10月7日の朝、治療キット、薬剤、運搬・救援物資45トンを積んだ貨物機がパダン市に到着した。
最も緊急性の高いニーズを把握するため被災地で調査を行ったのち、複数のMSFチームが被害の大きかった場所で、移動診療を開始している。対象となるのは、特に損壊の激しかったパリアマン市近郊とパダン市の南側にある地域で、パダン市地域にはこれまでのところ、ほとんど緊急援助が届いていない。移動診療では、被災者の間で切実に必要とされている基礎的な医療を提供する。被災者の多くは現在、野外で生活している。また、MSFの心理療法士が今回の災害で心の傷を受けた人への心理・社会面の支援を提供する。

被災地で活動するMSFスタッフ。
パリアマン市の近郊では、いくつかの村が地すべりによって壊滅的な被害を受け、これらの被災地に行くことは非常に困難な状況となっている。その他の場所でも、ほぼすべての家屋が、全壊もしくは半壊した。ほとんどすべてを失った人を支えるため、MSFはビニール・シートなどの必須物資の配布を開始する。また、衛生用品キットや調理キットなどについて、どの程度ニーズがあるかの調査も同時並行で行う。インフラの大部分が破壊されている村もあるため、MSFの水・衛生活動専門家も、どのようなニーズにMSFとして対応が可能か調査を行っている。
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