スーダン南部:ジョングレイ州の武力衝突による負傷者を治療
2009年10月06日掲載
9月20日、スーダン南部ジョングレイ州ドゥク・パディエト村で再び武力衝突が発生した。この地域では今年の初めから暴力行為が続き、エスカレートしている。
負傷者はやっとの思いで診療所に到着
国境なき医師団(MSF)のピエリ診療所には、現在までに合計43人の負傷者が到着している。家族に簡易担架に載せられて運び込まれた幸運な患者がいる一方で、何時間も、場合によっては何日間も歩いてやって来た患者もいる。けがの程度は、軽い皮膚の損傷から、骨折、胸部や腹部の銃創まで幅広い。
またMSFは武力衝突の現場に急行し、負傷した子どもたち10人が保健省の運営するジュバ教育病院で治療を受けられるよう搬送を手助けした。
MSFチームの医師、看護師、ロジスティシャンは、ピエリ診療所に最初の患者が到着してから24時間休みなく、けがの診断、救急患者の治療、予備ベッドの手配、発電機の24時間稼動による診療所への電力供給、重傷の患者のための献血者の確保を行っている。
患者一人ひとりに最善の治療を
ナシールとレールにあるMSF病院には、これまでに11人の患者が外科手術を受けるために空路搬送されてきた。当地のように空気が乾燥し、ほこりっぽい環境では、負傷者の感染リスクが高く、今後数週間は経過観察治療が欠かせない。
「私たちのチームにとって摂氏38度の労働環境は過酷ですが、皆、診療所を訪れる患者一人ひとりにできるだけ最善の治療を行おうと、たゆみなく働いています」とMSFの活動責任者ロス・ダフィは話す。
ドゥク・パディエトの武力衝突は、今年になって発生した一連の武力衝突の中で最も新しいものだ。MSFチームは、3月以来、ジョングレイ州と上ナイル州で343人の負傷者を治療した。
公式の統計によると、この地方全域では、武力衝突や治安悪化の影響で14万人近くが避難民となっている。またエクアトリア州では、「神の抵抗軍」の攻撃により、今年になって6万5000人のスーダン人が家を追われ、死者や拉致被害者は数百人と報告されている。
MSFは、1979年からスーダンでの活動を開始し、緊急医療・人道援助を提供している。この国では、武力衝突や市民への襲撃が頻繁に発生することに加えて、妊産婦死亡率が高く、栄養失調もまん延。また、結核や、風土病であるカラアザールの流行が長期的な問題となっており、髄膜炎、はしか、コレラ、マラリアの大流行も頻繁に発生している。
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