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パプアニューギニア:50年ぶりのコレラ流行に緊急対応

2009年09月11日掲載

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パプアニューギニア

パプアニューギニアのモロベ州にあるアンゴウ病院は厳戒態勢にあり、コレラに感染した人びとの治療にあたっている。


感染率、死亡率ともに高いコレラの流行

9月3日現在、モロベ州ワスで、9人の死亡を含む計95例のコレラ感染が確認されている。これは、人口約1200人の小さなコミュニティー、ワスにとっては、かなり危惧すべき数字だ。コレラは既にラエ市にも拡大している。11人のコレラ感染を疑われる患者がアンゴウ病院に搬送されており、3人が死亡した。

国境なき医師団(MSF)は病院にコレラ治療センターを設置するなど、パプアニューギニア保健省を支援している。消毒場所や踏込消毒槽をそなえた隔離病棟が病院内に設置され、MSFの緊急対応チームは救急対応を円滑にするため、看護師3人、水・衛生活動専門家1人を含む7人の追加スタッフを派遣した。今回のコレラ流行は、パプアニューギニアでは50年ぶりの流行といわれる。

コレラに加え、A型インフルエンザと赤痢の流行も懸念

コレラは非常に感染力の強い疾患である。コレラ菌は感染者の便や嘔吐物に排出される。感染者と接触したり、手洗いを怠ったりすると、コレラ菌は人に直接感染する。また、食品や上水道を汚染し、大勢の人びとが短期間のうちに菌を口から摂取することで、大規模な流行を引き起こす。

感染患者は、初日に最大10~15リットルの点滴による水分補給が必要となる。治療を受けられなかった場合は、脱水症状で死に至る。事実、全体重の10~15%の水分を失うと死に至ることが多い。重症の場合は、わずか数時間で死亡することもある。

ワスやラエで発生したコレラ流行のほかに、A型インフルエンザと赤痢の流行がメンヤマやモロベ州でも確認されている。MSFは現在、これら地域で調査を行っている。


パプアニューギニア島西部の町、タリの病院の外にて。
パプアニューギニア島西部の町、タリの病院の外
にて。

MSFは2007年以来、パプアニューギニアで活動を継続、第2の大都市圏・ラエ市東部にある診療所を支援している。2008年9月には、同島西部に位置する町タリの病院で、暴動の被害者を対象に外科治療を開始した。

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