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インド特許庁がHIV/エイズ治療薬の特許申請を取り下げ

2009年09月04日掲載

MSFの診療所で治療を受けるエイズ患者の女性。
MSFの診療所で治療を受けるエイズ患者の女性。

インド政府は、「テノホビル」と「ダルナビル」というHIV/エイズ治療薬について、メーカーが提出していた特許申請に対し、不認可の決定を下した。

テノホビルは世界保健機関(WHO)が、HIV/エイズ治療薬の第一選択薬として推奨する主要な薬である。他方、ダルナビルは他の既存の治療薬では効果を得られない場合に利用できる新しい治療薬の一つである。だが、いずれも価格が高いため、患者には手の届きにくいものとなっている。

MSFの必須医薬品キャンペーン政策責任者、ミシェル・チャイルズは次のように語る。

「途上国のHIV患者にとって記念すべき日です。テノホビルの特許を認めないという決定は、新たな後発医薬品(ジェネリック医薬品)メーカーが市場に参入し、長期的にはHIV/エイズ治療薬の価格を引き下げる効果をもたらします。

テノホビルの先発メーカーであるギリアド・サイエンシズ社*は現在、いくつかのジェネリック医薬品メーカーによるテノホビル供給を止める契約条件を盛りこんでいます。しかし今回の決定で、この薬の特許を認めていない国、たとえばブラジルでは、この条件を削除させることができるのです。

ダルナビルは最新かつ最も価格が高いHIV/エイズ治療薬の一つであるため、この薬の特許不認可の決定は非常に重要な意味を持っています。

これらの決定は、インド特許法第三条d節**と、インド国民の健康を商業的慣行から守るインド特許法の手続きがいかに重要であるかを示しています。自国民にとって手が届きやすい価格で必須医薬品が出回ることをめざす国々は、インドの例にならい、同様の基準を自国の特許法に導入していく必要があると思います」

 

*アメリカの大手医薬品メーカー。

**インド特許法第三条d節
世界的に展開する先発医薬品メーカーが、自社製品にマイナーチェンジを行い、特許権付与期間を延長するという商業上の慣行を禁じている。この慣行は、ジェネリック医薬品メーカーによるマーケット参入を妨げ、薬の価格を高く保つことを目的としているためである。

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