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髄膜炎:MSFは西アフリカで400万人以上に予防接種を実施予定

2009年04月10日掲載

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アフリカで過去何千人もの死者を出している髄膜炎が、現在西アフリカの複数の国で蔓延しつつある。国境なき医師団(MSF)は、各国で患者に対して速やかに治療を提供しつつ、ナイジェリアとニジェールでは集団予防接種を実施し、他の西アフリカ諸国における状況も注意深く観察している。MSFは400万人から500万人に髄膜炎に対する予防接種を実施する予定である。

髄膜炎の流行に対処するため、数十のMSFチームが各国保健省と協力して活動を行っている。その使命は、髄膜炎の症状を発した人びとが地方レベルで緊急に治療を受けられる体制を確立することと、流行や警戒の数値が危険な水準に達した地方において感染の危険にさらされている人びとに予防接種を行い、流行を食い止めることである。流行の拡大を防ぐために、人口の多い都心部における予防接種の実施が最優先事項となっている。

流行の進行はきわめて早いため、迅速な対応が必要である。MSFは外国人派遣スタッフ80人をニジェール、98人をナイジェリアに派遣し、数百人の現地スタッフを採用した。


髄膜炎-死をもたらす脅威

髄膜炎は脳膜に発生する感染症で、死に至る場合もある。現在西アフリカで流行しているのは、最も一般的な髄膜炎菌性髄膜炎A型である。細菌性髄膜炎は治療をしなければ臨床症状を表す人の50%が命を落とす可能性があり、大半の場合は感染から48時間以内に死亡する。患者が一刻も早く治療を受けられるよう、MSFは診療所を拠点に診療を行い、困難な症例についてのみ病院に移送している。

ナイジェリアで活動するMSFの医師、スーザンはこう語る。「ここでの活動を通じて、初めて髄膜炎がどれほど恐ろしい病気かを認識しました。診療所に足を踏み入れると、どの子どもが髄膜炎を患っているかが一目でわかります。彼らは微動だにせず横たわり、頭と腰の激痛、または発熱のために呼吸が非常に速くなっています。そして光が入るのがつらいため、目を覆っています。」

ナイジェリア:北部における流行の拡大

ナイジェリア

MSFのチームは、ナイジェリアの中央および地方保健省と協力し、9つの州で予防接種と治療活動を行っている。対象となる人口は合計3800万人である。

現在までに、これらの9州では31の調査チームから2万448人の患者と694人の死者が報告されている。致死率が比較的低いことは、患者が適切で効果的な治療を適時受けていることの表れである。

同時に77のMSFチームが保健省職員とともに集団予防接種を行っている。これまでに、最も感染が広がっているジガワ、カツィナ、ソコトの各州で約70万人に対して予防接種を行った。さらに、新たな集団予防接種活動がジガワ、バウチ、ゴンベ、カドゥーナ、ケビ、ソコト、ザムファラの各州で200万人を対象に実施中、または実施予定となっている。また、各チームは現在、次の優先事項を特定する作業に入っており、さらに27万人を対象とした予防接種が準備されている。予定されている予防接種活動が全て実行された場合、MSFはナイジェリアで髄膜炎の流行期間中に合計300万人を超える人びとに予防接種を行うことになる。ナイジェリア保健省は髄膜炎ワクチン230万回分をMSFに提供した。

ニジェール:南部での流行

ニジェール

一方ニジェールでは、MSFの既存の栄養治療・医療プログラムを運営するチームを増強するため、緊急チームを追加派遣した。MSFは全国および地方レベルで保健省と緊密に連携して、既にザンデール、マラディ、ドッソの各県で集団予防接種を開始している。マラディおよびザンデール県を中心に、合計で200万人以上の住民が予防接種を受けることになる見込みである。

保健省の報告によれば、マラディ県では今年に入ってから1428人の髄膜炎患者が確認され、うち44人が死亡した。MSFのチームは保健省職員を支援しながら、患者の治療に加え、マラディ市で14万人に対して予防接種を行った。流行の状況は素早く変化するため、MSFはマダルンファ郡とテッサウア郡でも集団予防接種を開始し、アギエ郡でも間もなく活動を始める予定である。この集団予防接種活動の対象となる人口は合計約90万人と見積もられている。

ニジェール・ザンデール県における、緊急予防
ニジェール・ザンデール県における、緊急予防接種
の様子。

ザンデール県内の6つの郡では、MSFの移動診療チームが診療所を支援し、症例が発生しているすべての地方で髄膜炎患者に医療ケアを提供している。また、同時に60の予防接種チームが農村地域を中心に4つの郡内で活動を行う予定である。既に予防接種を受けた人の数は27万人を超え、現在も予防接種活動は続いている。4月末までに約100万人が接種を受ける見込みである。

周辺諸国でも蔓延

ブルキナファソ、チャド、カメルーンにおいても髄膜炎の症例が増加していることから、MSFの各チームは状況を監視している。

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