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コンゴ民主共和国:キブ州情勢 ―12月17日現在―

2008年12月24日掲載

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12月の第2週、北キブ州では大きな戦闘はなかったものの、武装グループ間の散発的な小競り合いは依然として続いている。そのため夜間に襲撃を受けることを恐れて、数日間森に避難したり、森で野宿したりする人が出てくる恐れがある。国境なき医師団(MSF)は、全般的な治安の改善に伴い、プログラム実施地域に再度人員を配備し、周辺地域の調査と移動診療を実施できるようになった。コレラの症例は、MSFのすべてのプログラムで減少している。

カイナ/カニャバヨンガ

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カイナ、カニャバヨンガ、キルンバには大半の住民が戻ってきた。この地域では戦闘発生後、11月中旬に略奪の被害を受け、多数の住民が家を追われた。保健省のスタッフも大半がこの地域から避難したため、病院では今も人員が不足している。MSFは、通常の活動を再開したカイナ総合病院を支援している。チームはこの地域に戻った11月24日以降、カイナ病院の外科病棟と小児病棟を支援している。

カイナ、カニャバヨンガ、キルンバでは、3つのチームが移動診療を実施。避難民が滞在しているキカブラ 、ルオフ 、ミリキ 、キクブ、カセグといった周辺の村々の診療所でも移動診療を行っている。さらに人員不足と略奪による物資不足とで活動を停止していた診療所には、医療物資を提供した。

エドワード湖のほとりにあるルンヤセンゲという村では、別のMSFチームがコレラ感染が疑われる症例の発生に対応してコレラ治療センターを設置。11月18日~30日にかけて、合計75名の患者と12名の死亡が報告された。その後患者数が急減したため、MSFチームは現地のスタッフに研修と必要な情報提供を行ったうえで、12月7日ルンヤセンゲから撤退した。

ルンヤセンゲに滞在していた推定1万1,500人の避難民は帰還を開始した。

ニャンザレ

さらに南方では、ニャンザレを拠点とするチームが周辺の村で移動診療を実施。性的暴力の被害者の診察と治療、および子どもたちのはしかの予防接種を行っている。ニャンザレでは20名の患者が入院している。また栄養失調治療のために入院する子供たちも多数いる。はしかについては2名の患者が入院している。

ルチュル

チームはルチュルの病院での活動を続けている。手術件数は事態の沈静化に伴ってこの3週間で減少した。一方、小児病棟では多数の患者を抱えている。

カビゾ

カビゾには現在MSFチームが戻り、常駐して診察および小規模な入院施設の運営を行っている。

マシシ地方

ムウェソ


患者であふれるルチュル病院

MSFはマシシ地方ムウェソ北部の様々な場所で移動診療を強化。多くの医療ニーズが満たされていないムウェソ西部のニャンゲで移動診療を実施するため、調査チームが前線を越えた。MSFは今後もこれらの遠隔地域にある村々を支援する予定である。

サケ地域

ゴマ西部のキロトシェでは、現在134名が入院している病院を引き続き支援している。12月の第2週には、約400件の診察と外科病棟での医療活動を行った。コレラ治療センターでは、患者の隔離機能と治療を向上させるため、改修を実施した。移動診療では、反政府勢力の制圧するムシャケ、カルバ、ルバヤの3地域で619件の診察を行い、心理ケアを提供した。チームは12名の患者を、前線の反対側にあるキロトシェ病院に搬送した。またキロトシェ南部のシャシャにある避難民キャンプで心理ケアプログラムを実施している。同じ週、741名がグループセッションに参加し、70名が個別カウンセリングを受けた。さらにMSFプログラムでは復員兵への心理ケアも行っている。

マシシ地域

マシシの町の病院は、11月に合計560名の入院患者を受け入れフル稼動している。特に出産数は帝王切開55件を含め170件に達している。外科チームは銃創症例14件を含む114件の支援活動を実施。負傷者の大半は一般市民だった。コレラ症例も引き続き出ており、11月は9名が入院した。マシシの町の病院と診療所では11月、計6,684名の診察が行われた。またMSFチームは性的暴力の被害者24名を治療。はしかが流行しているマシシ北部ミアンジャでは、11月に5才未満の子どもたち4,300人に予防接種を行った。この地方の移動診療は戦闘のために中断していたが、先週、マシシ周辺にあるムパナモ、ビハムブウェ、キニギ、ブコムボの4ヶ所で再開した。

ゴマと周辺地域

ゴマ近郊のキバティ避難民キャンプから現在、ゴマ西部のキャンプに避難民の家族たちが国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のトラックで毎日移送されている。現在までに移送された家族はおよそ150世帯にのぼる。

ゴマにあるドン・ボスコ孤児院には、11月上旬にコレラ治療センターが設置されたが、1日当たりの入院患者数は日を追って減少している。新症例の報告は12月第1週が15件だったのに対し、第2週は2件に留まった。なおキバティ避難民キャンプでのトラックによる給水活動は、他のNGOに引き継いだ。

現在ゴマ地方病院では、MSFの外科チームが1日当たり2件の手術を行っている。

南キブ州

ミノバでは、1つのチームが引き続き地元の病院と診療所を支援し、コレラ患者の治療を行っている。治療症例数は39件にまで減少し、コレラの流行は最終段階に入ったとみられる。カロンゲ(南キブ州北部)では、別のMSFチームが地域の診療所と病院を支援し、主に帝王切開手術を行っている。

オリエンタル州 イトゥリ地方

ブニア南部ではまだ散発的な衝突が報告されているが、10月の戦闘で家を追われた人びとは村へ戻り始めている。MSFはこの地域周辺に滞在している避難民のニーズに応えるため、ブニア周辺の5ヵ所(コトニ、ソンゴロ、ソナ、バディヤ、ニャマンボ)、およびゲティ周辺の4ヵ所(チェケレ、ソケ、アベバ、カグマ・A)で移動診療を行っている。12月の第2週でそれぞれ765件と300件の診療を実施した。村に帰る避難民もいるため、来週には状況は変化している可能性もある。

オリエンタル州 オー・ウエレ地方

12月5日に調査を実施したンギリマでは、近々活動の開始が計画されている。ンギリマ はドゥングから45km(オートバイで2時間)の地点にあり、約1万人の人びとが医療サービスを受けられない状態で暮らしている。12月の第2週、チームは初めてマンギリンギリと ナドゥを訪問。バンガディの調査は14日に完了し、ンギリマでの支援活動は治安状態を見て実施する予定である。この地域の診療所は閉鎖され、10月19日に略奪を受けている。

国境を越えたウガンダ側

以前はウガンダへの主な入国地点となっていたイシャシャでは、11月28日以降、新たに大勢の難民の到着はない。難民たちはイシャシャから東へ25kmのところにあるマタンダ難民キャンプに移送され、そこでは約1万人が滞在しているとみられる。 MSFチームは1日当たり平均130件の診察を行い、コレラ患者を隔離して治療するための施設を設置した。キャンプへの給水活動には、当初、イシャシャ市内の水を使用していたが、その後揚水システムを設置し、現在では10万リットルの水を供給している。配給所を3箇所設置し、診療所の建設は現在完了している。

イシャシャから南へ70km離れたキソロ地方へは、ンケドが主な玄関口となっている。MSFチームはニャカバンダで診察および病院への搬送を開始した。MSFは診療所での予防接種をロジスティック面から支援している。

イシャシャから東へ350km離れたカバハンダ/ニアキバレの一時滞在キャンプには、北キブ州で反政府勢力とコンゴ政府軍間の戦闘が激化した8月以降、UNHCRによって9,720人の難民が国境を越えて移送されてきた。移送は疾病流行の恐れのために一時中断されたが、現在は再開されており、12月1日~7日にかけて888名の難民が移送された。MSFは診察の開始を準備し、チームは現在1日平均200名の患者を診ている。またコレラ治療センターを設置し、53名のコレラ患者を治療した。さらに1日当たり13万リットルの水を供給し、キャンプ内のトイレの清掃と塩素消毒を行っている。

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