コンゴ民主共和国:キブ州情勢 ―11月18日現在―
2008年11月20日掲載

国境なき医師団(MSF)のチームは、北キブ州内の州都ゴマをはじめとする村や町において活動を続けており、今も続く戦闘のために、多くの人びとが移動し続けていることに強い懸念を抱いている。家を失った人や地元住民の多くは、今もなお食糧、清潔な水、医療、毛布や避難所関連の基本的物資を緊急に必要としている。
複数のチームがルチュル町とキワンジャにある診療所数ヵ所と病院1ヵ所で活動している。11月第3週中、ルチュル病院においてMSFは96件の手術を行い、235件の救急症例を扱った。6人が銃創の治療を受けた。ルチュル町内の診療所では、11月第3週中に863件の診察が行われた。そのうち4分の1はマラリアで、3分の1弱は呼吸器感染症であった。ルチュル・コレラ治療センターでは、76人ほどのコレラ患者が治療を受け、別の28人がルバレのコレラ治療ユニットにいる。MSFの衛生士はコレラの蔓延を防ぐため、キワンジャとルチュルにある家々を回って消毒を続けている。
ルチュル病院では、10月中に合計400件以上にのぼる手術がMSFの外科チームによって行われた。このうち、100件以上は銃創であった。
ルチュルの西にあるニャンザレでは、比較的平穏な状況が続いている。MSFが活動している現地の診療所には、現在栄養失調の治療を受けている子ども25人と入院患者19人がいる。MSFはここで活動する海外派遣スタッフを増員しようとしている。
ニャンザレから北に行ったところにあるカイナでは、治安が悪いためにMSFチームは現地の病院に残ることも、移動診療をカニャバヨンガへ送ることもできなかった。11月16日、カニャバヨンガの南で戦闘が再開した。11月17日、32人の負傷者がカイナ病院で治療を受けた。MSFチームの一つが11月15日に非常に短時間病院を訪れたのが、直近の訪問である。
ゴマのすぐ北にあるキバティでは、MSFが運営するコレラ治療センターに、11月14日の週に8~10人ほどの患者が新たにコレラと確認された。ここ数日間でわずかながら患者が増加し、現在は一日あたり16人ほどである。ゴマにある別なMSFコレラ治療ユニットでは、11月4日~16日の間に151人の患者を治療した。MSFは引き続き、キバティ・キャンプへトラックによる清潔な水の輸送を続けている。
北キブ州内にある幾つかの地方でコレラは恒常的に再発している。MSFは北キブ州の全域で通常通りコレラ治療を続けている。最近の戦闘によってコレラ患者が増加している。劣悪な衛生状態、清潔な水の欠如、人びとが恒常的に移動していることや、避難民キャンプにおける過密な状態は全て、疾病の危険因子である。
MSFの外科チームの一つは、ゴマ総合病院にある2つの手術室で活動を始めた。
MSFはゴマの西、キロチェにある病院でも活動しており、ムシャケ、カルバ、ルバヤといった前線の向こう側にある地域3ヵ所の医療施設を支援している。ここ一週間ほどで、複数のMSF移動診療チームが390件ほどの診察を行った。同じ期間に、キロチェ病院では外来患者に対して227件の診察が行われた。
サケ町近隣のシャシャ・キャンプでは、MSFの心理療法士が、紛争の結果として心理的な問題を抱えている人びとの相談にのれるように、現地スタッフに向けて研修を行った。心理療法士や相談員たちは、18日から人びとの相談にのる予定である。
ゴマの北西にあるキチャンガとムウェソでは、引き続き一次医療と二次医療を提供しており、移動診療を提供している。
ゴマの80km北東にあるマシシでは、病院と診療所各1ヵ所で医療を提供している。ゴマの西にあるミノバでは、MSFチームの一つが現地の病院1ヵ所と診療所数ヵ所を引き続き支援しており、コレラ患者を治療している。
MSFは危険も伴う中で可能な限りこの地域の調査を続け、最近の戦闘から避難せざるを得ず、保健医療のニーズが満たされていない人々を特定する作業を行っている。
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