コンゴ民主共和国:キブ州情勢 ―11月12日現在―
2008年11月14日掲載
国境なき医師団(MSF)のチームは北キブ州内の州都ゴマをはじめとする村や町において活動を続けている。最近の戦闘を受けて、今も引き続き多くの人びとが移動し続けていることに強い懸念を抱いている。
住む場所を追われた人びとの中には、北キブ州周辺に戻る人もいるが、家を失った人や地元住民の多くは、今もなお食糧、清潔な水、医療、毛布や避難所関連の基本的物資を緊急に必要としている。
複数のチームがルチュル町のキワンジャにある幾つかの診療所とルチュル病院で活動している。MSFは現在ルチュルで活動している唯一の団体であり、他の援助団体が離れた後、住民の医療ニーズに応えるべく努力している。
11日、ゴマのすぐ北にあるキバティにおいては、新たなコレラの症例に関する報告は11月7日から9日にかけて治療を受けた症例が48件あったのに比べて減少し、10件であった。夜半にかけてキバティ・キャンプ周辺では戦闘があり、数人の患者がコレラ治療センターから避難せざるを得なくなった。(後にセンターに帰還。)2人のコレラ患者が更に治療を受けるため、ゴマ総合病院へと搬送された。
北キブ州内にある幾つかの地方でコレラは恒常的に再発している。MSFは北キブ州の全域で通常通りコレラ治療を続けている。今年1月から9月にかけて、MSFはゴマとサケ町の間およびキバティの南から西にかけての地域において1480件のコレラ症例を治療した。同じ時期に、ルチュルでは1469人が、ムウェソとキチャンガでは851人が治療を受けた。
最近の戦闘と避難はコレラの危険性を増大させている。劣悪な衛生状態、清潔な水の欠如、人びとが恒常的に移動していることや、避難民キャンプにおける過密な状態は全て、疾病の危険因子である。
ルチュル病院における手術の様子。
MSFはゴマ総合病院の外科病棟を整え、医薬品のストックを運び込んでいる。13日には手術も行えるようになる予定である。ゴマのすぐ外にあるキバティ・キャンプでの移動診療は終了する予定である。11日に行った調査により、他の援助団体が充分にニーズを満たしていることが確認されたからである。ただし、キバティに向けた清潔な水のトラック輸送は継続する。
ゴマの西では、キロチェにある病院で活動を始めた。11日には54件の診察を行い、外科チームは、深刻な合併症を引き起こしていた妊婦の命を救うことができた。移動診療チームの一つは同日、更に西にあるムシャキ入りし、96件の診察を現地で行った。目の感染症とストレスに関連した疼痛が多く見られた。現地の人びとはMSFが来るまで、医療がない状態が続いていた。
ゴマの北西にあるキチャンガとムウェソでは、引き続き一次医療と二次医療を提供し、移動診療を行っている。移動診療チームの一つが12日、ムウェソの西にあるカレンベを訪問する予定である。この町に住む人々の大部分は、同地での戦闘を避けて逃げ出している。
ゴマの80km北東にあるマシシでは、6名からなるMSFの海外派遣スタッフチームと80名のコンゴ人スタッフが病院と診療所各1ヵ所で医療を提供している。
MSFは危険も伴う中で可能な限りこの地域の調査を続け、最近の戦闘から避難せざるを得ず、保健医療のニーズが満たされていない人々を特定する作業を行っている。
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