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エチオピアにおけるMSFの栄養治療プログラムの概要

2008年08月20日掲載

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国境なき医師団(MSF)は今年5月中旬、エチオピアのオロミヤ州と南部諸民族州で緊急栄養治療プログラムを開始した。当初、子どもを中心とした重度の栄養失調の患者だけを対象としていたが、7月中旬からは、中程度の栄養失調児とその家族向け「栄養補給」プログラムも両州の3地域で開始した。

重度の栄養失調

MSFはこの3ヵ月で、重度の急性栄養失調に苦しむ2万800人の治療に当たった。そのほとんどは、51回のアウトリーチ*治療プログラムにおいて治療した。プログラムでは患者を診察した後、1週間分の治療食を持たせて自宅に帰している。患者の家族には、栄養を強化したトウモロコシと大豆の粉(CSB)、および油と砂糖を渡している。マラリアや肺炎などの合併症を患う患者は、6ヵ所ある入院治療センターのいずれかに移送し、そこで24時間体制で治療を受ける。

中程度の栄養失調

MSFは13の栄養治療プログラムを、オロミヤ州と南部諸民族州に開設した。これらのプログラムには中程度の栄養失調児8500人が登録し、2週間ごとに油と砂糖に加えてCSB 14kgの配給を受けた。

食糧配給

オロミヤ州のシラロ地域では、8月8日に、1万2500人の子どもを対象とする、2回目の食糧配給を開始した。重度もしくは中程度の栄養失調児、あるいは栄養失調のリスクを抱える子どもを持つ各家庭に、CSB 25kgと油3リットルを配給した。この地域では、このような配給と栄養治療プログラムのおかげで、重度の栄養失調児の登録者数が減少した。

柔軟な対応

オロミヤ州のほとんどの地域では、週ごとのプログラムへの登録者数は安定の傾向をみせている。しかし南部諸民族州の高地では、次の収穫が10月までは期待できないために状況は悪化している。これをうけてMSFは、援助ニーズと登録者数をみながら活動拠点の拡大と縮小も視野に入れるなどして、柔軟に対応していく。MSFは、先に南部諸民族州のチェンチャ、ディタ、クナ、バルサや、北部アファール州のテールなどの地域でも新たに栄養治療活動を開始した。MSFは現在、エチオピア北西部のアムハラ州でのニーズを調査中である。


*こちらから出向いて、援助を必要としている人びとを積極的に見つけ出し、サービスを提供すること。

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