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ニジェール:約30万人の子どもにはしかの予防接種を実施

2008年04月14日掲載

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ニジェール政府が全国的な集団予防接種を実施したにもかかわらず、同国では2008年1月以来2200人の子どもがはしかに感染した。国境なき医師団(MSF)は、感染力の高いこの病気の拡大を防ぐため、最も患者の多いザンデールとマラディの両県に医療チームを派遣し、これまでに合計27万8千人の子どもに予防接種を行った。

2007年12月、ザンデールとマラディの両県ではしかの症例が報告され始めた。2008年1月に、ニジェール政府の保健当局は生後9ヵ月から5才までの子どもに予防接種を行った。全国的な集団予防接種の実施にもかかわらず、はしかに感染する子どもの数は増え続け、1月1日から3月23日までの間に全国で2200件の症例が報告されている。感染の拡大を防ぐため、MSFのチームはザンデールとマラディの両県で生後6ヵ月から15才までの子どもを対象に集団予防接種を開始した。

ザンデール県:「蜘蛛の巣」作戦

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ザンデール県では、MSFのチームははしか流行の監視体制を導入し、医療スタッフの指導を行い、国営ラジオ放送を使って啓発活動を開始した。

3月26日以来、MSFはナイジェリアと国境を接するマガリアの町から半径15km以内の地域において、生後6ヵ月から15才までの子ども4万2千人に予防接種を行った。この地域は農村部であり、人びとは散在している。このため、MSFは辺境部の村々を移動診療チームが巡回するという分散的方法を採ることにした。この方法により、子どもたちは自分の村で直接予防接種を受けることができるために接種率が高まり、また感染者の発見もより素早く行うことができる。連日、約20人の子どもがはしかに感染していると診断されている。

より北方の地域では、別のチームが3月30日にザンデールの町で集団予防接種を開始し、4月4日の時点で9万4700人の子どもに対して接種を行った。この集団予防接種はザンデール県の農村部にも拡大して行う予定である。

MSFがザンデール県用として発注した35万本のワクチンはすべて届けられ、使用する準備が整っている。

マラディ県:14万2千人の子どもに予防接種を実施

2008年に入ってから報告されている2200件の症例のうち、946例はマラディ県(マラディ市、ギダンルンジ、マダルンファ)で確認されている。

4月1日現在、マラディ市では5才未満の子ども4万1千人を含む10万6千人に、ギダンルンジ郡では3万5124人の子どもに予防接種を実施した。接種率は88.6%に達している。

はしかが栄養失調の子どもに引き起こす合併症

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ニジェールは、慢性および急性の栄養失調に陥っている子どもの率が世界で最も高い国の1つである。MSFはマラディ県(マラディ市、ギダンルンジ、ダコロ)、ザンデール県(ザンデール、マガリア)、そしてタウア県(マドゥア、ブザ)内の複数の場所で栄養治療プログラムを展開している。栄養失調とはしかが重なると、幼い子どもは極めて深刻な状況に陥る。栄養失調に陥った子どもは免疫反応が弱めまるため、はしかなどの感染症にかかりやすくなる。そしてはしかに感染した子どもは、栄養失調に陥りやすくなる。したがって、ニジェールで子どもをはしかから守ることは不可欠であり、MSFはこれ以上の感染拡大を防ぐために今回の大規模な集団予防接種の実施を決めた。

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