• English
  • 한국어

RSS

ご寄付に関するお問い合わせ・資料請求は フリーダイヤル 0120-999-199

寄付する

  1. TOP
  2. 活動ニュース
  3. ニュース
  4. ブルンジ:カルジ地方における有料医療制度の復活に警鐘を鳴らす

ブルンジ:カルジ地方における有料医療制度の復活に警鐘を鳴らす

2007年12月17日掲載

Bookmark and Share

map

国境なき医師団(MSF)は、ブルンジ中央部に位置するカルジ地方における医療プログラムを2007年12月をもって終了する。2008年1月1日からは、ブルンジ保健省が欧州連合(EU)の支援を受けて同地方の医療サービスを引き継ぐ。有料医療制度の復活が決定されたことで、多くの人びとが医療機関での診察を受けられなくなる見通しである。これは人びとの健康状態に悲惨な結果をもたらしかねない。

14年間にわたってカルジ地方の住民を援助してきた国境なき医師団(MSF)は、2007年12月で同地方における活動を終了し、12ヵ所の医療センターとブヒガ病院を支援する活動を正式にブルンジの公衆衛生局へと引き継ぐ。

ブルンジはすでに危機的状況を脱しており、緊急援助から開発援助の段階に入っていることから、MSFはカルジ地方での活動を終えることとした。2008年1月からはEUが同地方の医療サービスの支援を行う予定である。

MSFはブルンジ、そしてカルジ地方での活動を、感染症と内戦の犠牲者への緊急対応のために開始した。1992年には髄膜炎、1993年には戦時下の外科治療、2000年と2001年にはマラリアと食糧危機に対応した。その後は、特にカルジ地方で医療サービスの再建に徐々に活動を集中させてきた。

2003年以降、保健省と協力して展開した革新的な取り組みによって、不利な立場にいる患者たちの治療費が軽減され、これらの人びとは医療を受けやすくなった。この試験的なプログラムは、非常に安価な定額制と、衛生委員会が認定する最も弱い立場の「貧困者」については無料で医療サービスが受けられるという制度に基づくものであった。

MSFの広報担当でブルンジにおける前活動責任者でもあるファビオ・ポンペッティが説明する。「この制度の導入により、医療施設で受診する人の割合は大幅に増加しました。医療費を自己負担しなければならない他の地方と比べて、医療ニーズのカバー率が非常に高くなっています。MSFが援助する医療施設では、診察件数が2003年の15万件から2006年には35万件に増加しました。2003年に4500件だった入院件数は、2006年には5500件を超えています。」

2006年5月、ブルンジ政府は5才未満の子どもの医療費と出産費用を無料とする制度を導入した。この措置により、患者に医療費を求めることが、たとえカルジ地方のように最低限の率であったとしても、受診の障壁となることが明らかになった。無料での医療が導入されてから5年足らずで、カルジ地方における医療センターでの出産件数は倍増し、診察件数は40%増加した。

医療へのアクセスを促進する取り組みが、この地方内外で永続的な効果を発揮するように、MSFはこの試験的プログラムの成果を多くの機会で発表してきた。そしてEU内の関係各当局に対して、有料医療制度の復活がもたらす深刻な影響について頻繁に説明を行ってきた。

しかしこれらの努力にも関わらず保健省とEUは、前述の特定のグループを除き、カルジ地方における治療費の患者負担制度の導入を決定した。MSFにとっては理解しがたいこの決定は、ブルンジの人びとに医療へのアクセスを保証するという目的に反している。

ポンペッティ医師は説明する。「MSFとカルジ地方の医療当局との契約が終了するからといって、医療が後退することがあってはなりません。自給自足の農業で暮らしている人びとに医療費を支払う手段がないことは、あらゆるデータからも明らかです。保健省とEUは、この試験プログラムの成果を直視すべきです。医療費の有料化は同地方の保健衛生に深刻な影響をもたらしかねません。自分たちが援助すると主張している弱い立場の人びとを排除する制度に、助成する資金拠出機関があるでしょうか?」

MSFは、ブルンジでの他のプログラムは継続するため、今後もこれまで長年にわたって援助を行ってきたこの地方における医療へのアクセス状況を注視していく。

MSFはカルジ地方における医療提供に加えて、首都ブジュンブラのセルカ医療センターにて性的暴力の犠牲者に対する医療・心理社会的支援プログラムを、ブシュンブラ近郊のカベジ地域にて緊急産科治療プログラムを運営している。また国内全域で、感染症、食糧危機、避難民への対応など緊急事態にも対応している。MSFは1992年からブルンジで活動している。

Bookmark and Share

関連情報

2011年3月7日
フィスチュラ:蝶(ちょう)のように羽ばたいて――傷ついた女性の人生を回復するためのMSFの取り組み
2011年3月7日
国際女性デー 2011――フィスチュラ特集
2011年3月7日
ブルンジ:“裏庭に隠された病気”――産科フィスチュラをなくすために
2010年3月30日
ブルンジ:北部でマラリア感染の緊急事態
2010年3月8日
ブルンジ:「よい知らせ」と名づけられた赤ちゃん【3月8日 国際女性の日】

[ブルンジ] に関連した情報を表示