世界エイズデー2007
2007年12月掲載

国境なき医師団(MSF)は、現在ARV(抗レトロウイルス)薬治療を含む包括的なHIV/エイズ治療を、30ヵ国以上で約10万人の患者に行っています。このうち7千人( 7%)以上が15才未満の子どもです。またMSFは、安価な医薬品の普及を促進するため、必須医薬品キャンペーンを通じて製薬会社や各国政府などに働きかけを行っています。
今日、エイズ患者の生存に不可欠なARV治療は普及しつつありますが、小児エイズ患者や結核との二重感染患者に適した検査法や治療薬の欠如が、依然として大きな問題です。
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活動ニュース(情報発信日 2007年11月7日)
ケニア:スラム地区におけるエイズと薬剤耐性結核への取り組み
国境なき医師団(MSF)は2001年から、ケニアの首都ナイロビにあるスラム地区マサレのブルーハウス診療所でHIV/エイズと結核の統合治療を実施している。治療プログラムの目的のひとつは、HIVと結核に感染している患者の二重の苦しみを緩和することである。HIV感染は免疫機能の低下を起こすため、HIV感染者は陰性の人に比べ最高50倍も結核を発症しやすい。ブルーハウス診療所でもHIVと結核の二重感染率が75%であることから、2つの病気の関連性は明白である。さらに、ここ数年ケニアでは薬剤耐性結核の患者数が増加しているが、同国で無料の薬剤耐性結核治療を実施しているのはMSFのみである。ナイロビで活動するMSFのリズベット・オーラー医師が、アフリカで最も困窮する地域の1つで薬剤耐性結核を治療する取り組みについて説明する。
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活動ニュース(情報発信日 2007年11月30日)
あるマラウイの物語 −海外派遣スタッフの手記−
私はマラウイで5ヵ月間、国境なき医師団(MSF)のHIV/エイズ治療プログラムでロジスティシャン(物資調達管理調整員)として活動しました。現場や病院での仕事ではなかったため、患者と直接触れ合う機会はありませんでした。ですから、プログラムに参加したばかりの頃は、人びとの状態を直接目にしたことはなく、またウイルスが薬に抑えられる、もしくは勢いを増すにつれて、患者が日ごとに快方に向かったり、悪化する様子に立ち会うこともありませんでした。このため、私には患者たちがエイズと闘う様子について語ることはできません。でも現地スタッフのカリム*という運転手についてならお話することができます。カリムは自由な精神を持つ感じのいい男で、私の良き友人でした。
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活動ニュース(情報発信日 2007年12月7日)
ナイジェリア:無料の包括的なHIV/エイズ治療の提供が求められる
12月1日の世界エイズデーを迎えて、国境なき医師団(MSF)はナイジェリア国内で医療ケアを提供するすべての医療従事者に対して、HIV/エイズ患者に包括的なケアを提供する取り組みをさらに拡大するよう要求した。2006年にナイジェリア政府が治療薬の無料提供を導入して以来、HIV/エイズへの取り組みは改善されたものの、患者が受けられる治療の水準は依然として極めて不十分である。ナイジェリア保健省は、より広範囲で適切なHIV/エイズ治療を提供するための取り組みを、さらに主導して実施すべきである。
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