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シエラレオネ:マラリアと闘うためには大規模な投資が必要

2007年02月20日掲載

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2004年7月、シエラレオネ政府は、数千人の命を奪っているマラリアの治療における国家ガイドラインを変更した。これは、マラリア寄生虫が幅広い耐性を持つようになった治療薬を廃止し、代わりにアルテミシニン誘導体と他の抗マラリア薬の併用療法(ACT)という治療プロトコルを採用するものである。残念ながら、この新たな治療法の実行は大幅に遅れている。新たなガイドラインの施行から2年半経つが、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)が発注したACT治療薬の一部がシエラレオネに届いただけとなっている。現在の需要に対応するための治療薬が非常に限られているため、マラリア治療に対する設備が不十分なままの保健区域もある。

シエラレオネにおける国境なき医師団(MSF)の活動責任者であるスザンヌ・エロフソンは語る。「マラリアはシエラレオネにおける最大の死因です。他の病気でもいえることですが、5才以下の子どもと妊婦がマラリアの影響を受けやすいのです。」

ボー地域とプジェフン地域にあるMSFの診療所では、毎月約2万6千人の診察を行っている。このうち1万人がマラリア患者である。ゴンダマ病院の入院患者のうち75%が5才以下の子どもで、うち92%がマラリアに苦しんでいる。

2006年8月にMSFが行った死亡率の調査では、マラリア治療の対策が進んでいるにもかかわらず、驚くべきほど多くの子どもが未だにマラリアにより命を落としていることを示している。女性と子どもが無料で適切な治療を受けることができる地域でさえ、患者の多くは、必要な時に治療施設を見つけ出すことができないでいる。

エロフソンは語る。「問題は、1つは患者が診療所まで長い距離を移動しなければならないことです。もう1つは伝統的治療師の存在です。MSFが受け入れる患者のうち、かなりの割合が診療所に到着した時点で既に手遅れとなっています。また、中には伝統的な治療を受けてきた人もいます。これらの場合には命に関わることもあります。そこでMSFは、子どもの死亡数を減らすための地域治療プログラムをつくることにしました。」

2006年に高い死亡率が判明したのを受け、MSFは2つのアウトリーチ活動チームを設置した。チームはボー地域の村々を訪問した。村人にマラリアについての情報提供を行うとともに、病気の子どもに対し、マラリアの迅速診断検査と治療を行った。幼い子どもと妊婦がいるすべての世帯には、夜間に蚊から身を守るための殺虫剤を染み込ませた蚊帳を配布した。

エロフソンは語る。「アウトリーチ活動は功を奏しています。私たちが訪問したほぼすべての村で、患者をゴンダマ病院に移送する必要があるマラリアの重症患者を見つけました。2007年には、アウトリーチ活動をさらに拡大するつもりです。」MSFチームは特にマラリアの危険がある地域を特定し、現地医療当局の協力の下、産科・小児科の簡易医療施設のスタッフに向けて迅速診断検査のトレーニングを行い、スタッフに対するマラリアの治療法やマラリアを含む他の重症患者を医療施設へ移送する方法の指導も行う予定である。

同時に、MSFはACTの治療方針が包括的に実行されるよう引き続き促進する予定である。

エロフソンは語る。「ついに、シエラレオネにおいてマラリアと闘う意欲がみられるようになりました。ACTが国内全ての診療所で継続的に提供され、人びとが治療を受けられるよう政府や他の団体は働きかけていく必要があります。これ以上時間を無駄にする余裕はないのです。」

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