MSF、リベリアの首都モンロビアにおけるコレラ流行に対応
2006年09月05日掲載
リベリアの首都モンロビアでは、コレラ症例の数が急激に増加している。国境なき医師団(MSF)はJFK病院内のコレラ治療ユニット(CTU)への支援を再開し、今後さらに活動を拡大する予定である。
MSFの活動責任者、トム・クインはこう語る。「先週は重症患者125人をコレラ治療センター(CTC)で受け入れましたが、その前の週は46人でした。」
MSFは保健省の要請を受け、JFK病院内のCTUに対する支援を7月下旬に再開した。コレラの患者数が急増し、同病院では殺到する患者に対応できなくなったためである。今週末までには、同CTUにある107床のベッド全てを利用できるものと思われる。
今回の大流行の原因は特定できておらず、モンロビア市内のさまざまな地域で患者が発生している。
コレラはリベリアにおける風土病である。ここ数年来、モンロビアでは雨期の間にコレラが繰り返し流行している。清潔な水が不足していることと劣悪な衛生環境が、流行が再発し深刻化する一因となっている。
クインは次のように述べる。「市内の複数の地域に水道管を提供して環境を改善していますが、住民の大多数にとって、安全な飲料水へのアクセスはあまりにも限られています。これに市内の劣悪な下水設備という条件が重なり、今年もまたコレラ症例数が増えるのではないかという懸念が強まっています。」
MSFは、2005年にモンロビアでコレラが流行した時にもJFK病院内のCTUを支援し、3300人を超す患者を治療した。この援助活動は2005年末に終了している。
コレラの患者数がJFK病院内のCTUの収容可能数を超えるようなことがあれば、MSFは来週中にもベンソン病院内でも新たに治療活動を開始する構えである。
さらにMSFはグランドバッサ州におけるコレラ流行にも対応している。これまで同州では190人が発症し、3人が亡くなっていると報告されている。同地における活動内容はコレラの治療、衛生教育、水源と飲料水の塩素処理などである。
コレラは感染性が高く、菌で汚染された水や食物を介して感染するため、時々大流行することがある。適切な治療を施さないと死亡率は50%近い。劣悪な衛生環境、過密な生活環境、清潔な水の不足などが拡大を引き起こす原因となる。
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