コレラ流行の最新情報 −6月13日現在−
2006年06月13日掲載
概要

新たにコレラに感染する人の数はアンゴラ全体で緩やかに減少しているものの、感染はより首都から離れた地方へと拡がり続けている。2月13日に公式に最初の感染例が報告されて以来、アンゴラ国内では感染者4万3千以上*が報告されており、これまでに1600人以上が命を落とした。過去24時間のうちに280人以上が新たに感染し、8人が亡くなった。コレラはアンゴラ国内18州のうち、14州に拡がっている。状況が沈静化すると思われたクワンザ・スウ州とウイラ州、および新たな感染が報告されたルンダ・ノルチ州、ナミベ州を除くほぼ全ての州では、過去2週間に新規感染者数が減少した。首都ルアンダでは、全ての行政地区で新規感染者数が減少している。
国境なき医師団(MSF)は今回のコレラ流行への対応を開始して以来、2万6千人以上の治療を行った。また、約400トンの医療物資・援助物資を現地に送っている。現在、派遣ボランティア40人以上、現地スタッフ約500人からなるチームが活動に従事している。
MSFの活動
(コレラ対応緊急プログラムのみを掲載。MSFはその他にも結核やエイズ治療など広範な活動を各地で展開しています。)
ルアンダとその周辺
首都ルアンダのボア・ビスタ地区
ルアンダ市ではこれまでに2万2千人以上がコレラに感染しており、MSFのコレラ治療施設では1万8500人以上が治療を受けた。2月13日に最初の感染者が報告されて以来、ルアンダでは287人が命を落とした。MSFは合わせて10のコレラ治療施設を、市内で最もコレラの影響を受けているボア・ビスタ、サンビザンガ、カスコ、カゼンガ、サンバ、マイアンガ、カセケル、キランバ・キアシ、ヴィアナの各地域に設置した。一部のセンターは既にアンゴラ保健省に引き継がれた。過去数日間、新たに入院する患者の数は1日平均100人となっている。
キファンドンゴは、ルアンダのさまざまな地域に水を運ぶトラックが給水をおこなう重要な地点である。MSFはここで連日500台以上のトラックを消毒している。これは、1日あたり5百万リットル分の水を輸送する台数である。
カスコ、カゼンガ、マイアンガの各地では、約40ヵ所の地域保健センター内に設置した経口補水液(ORS)ポイントを管理、または支援している。
ウイジェ州
ウイジェではこれまでに110人以上の感染が報告され、うち9人が亡くなっている。MSFはウイジェにベッド数25床のコレラ治療センター(CTC)を設置し、現地保健当局に引き継いだ。チームは水・衛生環境の整備、現地スタッフの指導、市内の家屋の消毒を行った。また、コレラの予防方法について人びとの意識を向上させるための啓発活動を行った。
ウイラ州
コレラ流行の発生以来、769人が感染しており、うち69人が亡くなっている。MSFはルバンゴにCTCを開設した。入院する患者の数は1日平均20人で大きな変化はない。また、キレンゲにあるコレラ治療ユニット(CTU)の支援も行っている。
マランジェ州
コレラが発生してから4千人以上が感染し、うち198人が亡くなっている。新規感染者の数が大きく減少したことから、MSFがアンゴラ保健省と共同で運営していたCTCはより小規模なCTUに縮小された。
ビエ州
クイトでは3人の感染が確認され、うち1人が死亡した。MSFは小規模のCTUを設置し、現地医療スタッフを対象に緊急事態に備えての研修を行ったが、それ以上の感染例が報告されなかったため、CTUを閉鎖した。
ベンゴ州
MSFは州都のカシトで現地保健当局が運営するCTCの支援を続けている。コレラの発生以来、感染者2300人以上が報告され、うち97人が死亡した。
クアンザ・ノルチ州
コレラの流行が始まってから、3800人以上が感染し、185人が亡くなった。新規感染者の数は過去数週間で急速に減少している。MSFはンダラタンドおよびドンドにあるCTCをアンゴラ保健省に引き継いだ。
クアンザ・スウ州
現在までに1200人の感染が報告されており、うち182人が亡くなっている。MSFはベッド数60床(入院用48床、病状監視用12床)を州都スンベに設置し、またガベラ、ポルト・アンボイン、バルンボにCTUを設置した。この3つのCTUはアンゴラ保健省、現地保健当局の協力のもとMSFが支援している。
ルンダ・ノルチ州
5月中旬に最初のコレラ患者が発見されて以来、約300人の感染者と84人の死亡が報告されている。MSFはクアンゴのCTCを支援し、またムシンガ、ルレモ、カフォンフ、カペンダ?カムレンバ、シャム?ケレンゲにも複数のCTUを現地保健当局と協力して設置した。
フアンボ州
MSFはウクマとカアラで、2ヵ所の主要な医療施設の現地医療スタッフに緊急事態に備えての研修を行った。また、医療物資・援助物資を提供した。
ベンゲーラ州
ベンゲーラ州では7800人以上が感染し、約500人が死亡した。新規感染者の数は緩やかに減少しているが、最近になってこれまで感染例のなかった地域で新たな感染が報告されている。MSFはベンゲーラ市にあるCTCおよびベンゲーラ、バイア・ファルタ、カツンベラ、クバル、チョンゴロイ、カインバンゴの6ヵ所でCTCを運営している。バロンボではベッド数30床のCTUを支援している。またトラック輸送による町への給水活動やボカヨという小さな町のCTUの支援も行っている。
ナミベ州
5月末に新規感染例が確認されて以来、230人以上の感染と7人の死亡が報告されている。MSFはトンブワ市のCTCで、アンゴラ当局と協力しながら活動を行っている。州都のナミベにも今週新たなCTCが開設され、ルシベにも数日中に小規模な治療施設を設置する。
*この情報に掲載している感染者・死者数はすべてアンゴラ保健省による公式発表による。
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