コレラ流行の最新情報 −5月19日現在−
2006年05月19日掲載
概要
コレラ治療センターで活動する
MSFスタッフ
この数日でコレラの新規感染例は減っているが、流行は続いている。2月13日に公式に最初の感染例が報告されて以来、感染者3万4,400以上*が報告されており、これまでに1,200人以上が命を落とした。過去24時間のうちに580人以上が新たに感染し、10人が亡くなった。コレラはアンゴラ国内18州のうち、11州に拡がっている。ベンゲーラ州とマランジェ州では先週から状況が改善しているが、ウイラ州では新規感染者が報告されている。
国境なき医師団(MSF)は今回のコレラ流行への対応を開始して以来、2万人以上の治療を行った。また、約400トンの医療物資・援助物資を現地に送っている。派遣ボランティア70人以上、現地スタッフ約1,000人からなるチームが活動に従事している。
MSFはまた、人びとにコレラの予防法や最初の兆候が表れたらどうしたらよいかを伝えるために、「コレラソング」を製作した。今後アンゴラの国営ラジオ局がこの歌を流す予定である。
MSFの活動
(コレラ対応緊急プログラムのみを掲載。MSFはその他にもマラリアやエイズ治療など広範な活動を各地で展開しています。)
ルアンダとその周辺
ルアンダ市ではこれまでに1万7,500人以上がコレラに感染しており、MSFのコレラ治療センター(CTC)で1万4千人以上が治療を受けている。2月13日に最初の感染者が報告されて以来、ルアンダでは240人以上が命を落とした。MSFは合わせて10のコレラ治療センター(CTC)を、市内で最もコレラの影響を受けているサンビザンガ、カスコ、カゼンガ、サンバ、マイアンガ、キランバ・キアシの各地域に設置した。この数日間は、新たに入院する患者数が1日あたり300~400人と変動している。
ルアンダにあるCTCのベッド数は合計で約700床になる。MSFは今週、マイアンガにベッド数50床のCTCを新たに開設した。ヴィアナではアンゴラ保健省のコレラ治療ユニット(CTU)を、スタッフの訓練、医療物資・援助物資の供給の面で支援する予定である。
搬送されるコレラ患者
キファンゴンドは、ルアンダのさまざまな地域に水を運ぶトラックが給水をおこなう重要な地点である。MSFはここで連日500台以上のトラックを消毒している。これは、1日あたり5百万リットル分の水を輸送する台数である。
MSFはカスコ、カゼンガ、マイアンガの各地で、地域の保健センター内に経口補水塩ポイント(ORS)を24ヵ所設置した。ORSはコレラに感染している人が水分を補給できる場所で、重症の患者が来れば即座にCTCに搬送できる。移動診療チームが毎日各ORSを監視する。コレラの被害が大きい地域にORSのネットワークを作る目的は、患者を見つけてからCTCに搬送するまでの時間を短縮することである。また、入院の必要がない軽症の患者を治療することも目的としている。ORSを設置することにより、CTCの負荷を減らすことができる。
ウイジェ州
MSFはウイジェにベッド数15床のCTCを設置し、コレラの予防方法について人びとの意識を向上させるための活動を開始する予定である。
ウイラ州
コレラ流行の発生以来、360人以上が感染しており、新規感染数は現在も増え続けている。MSFはルバンゴにベッド数150床のCTCを開設している。また、キレンゲにあるベッド数40床のCTUを支援している。
マランジェ州
コレラが発生してから3,500人以上が感染し、うち180人以上が亡くなっている。MSFはベッド数120床のCTCを支援している。
ビエ州
クイトでは3人の感染が確認され、うち1人が死亡した。MSFは現地医療スタッフを対象に、緊急事態に備えての訓練を行った。
ベンゴ州
MSFは州都のカシトでCTCの支援を続ける予定である。コレラの発生以来、感染者1,900人以上が報告され、うち81人が死亡した。5月14日には19例の新規感染が報告されている。
クアンザ・ノルチ州
この州では状況がよくなっており、新規感染者は減っている。コレラの流行が始まってから、3,200人以上が感染している。MSFはンダラダンドにあるベッド数85床のCTCと、ドンドにあるベッド数20床のCTCを支援している。
フアンボ州
MSFはカアラとウクマで、2ヵ所の主要な医療施設の現地医療スタッフに緊急事態に備えての訓練を行った。また、医療物資・援助物資を提供した。
ベンゲーラ州
MSFはベンゲーラ市でベッド数150床のCTCを運営している。この他に、バイア・ファルタ、カツンベラ、クバル、ベンゲーラ、カインバンゴの5ヵ所でCTCを運営しており、合計するとベッド数は160床になる。ベンゲーラ州では7,200人以上が感染し、496人が死亡した。新規感染者の数は減少している。5月14日には40例の新規感染が報告されたが、死者はいなかった。チョムゴロイにあるCTC1ヵ所の支援も行っている。バロンボでは医療施設の現地医療スタッフに緊急事態に備えての訓練を行った。また、医療物資・援助物資を提供した。
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