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HIV/エイズ -目に見えない隠された問題-

2005年09月掲載

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HIV/エイズ -目に見えない隠された問題-中南米ではHIV/エイズについて語られることが少なく、顧みられることのない患者の苦しみはさらに深いものとなっている。中南米におけるエイズについて、国境なき医師団(MSF)は患者の証言など生の声を伝える特集記事を掲載する。

MSFは、エクアドルとグアテマラで実施しているHIV/エイズ治療プロジェクトの患者に対し聞き取りを行った。この特集では、HIV/エイズに感染していることで社会的に無視されたり取り残されたりしている人々が、日々直面している困難に注目する。

エイズは60才までの成人にとって命を失う危険が最も高い病気である。感染者は世界で4千万人にのぼり、うち170万人は中南米に住んでいる。抗レ トロウイルス(ARV)薬による治療で、多くの患者の命を救う可能性が生まれたにもかかわらず、中南米でエイズはいまだに説明のつかない病気として恐れら れている。また各国が発表しているHIV陽性感染者数のなかには、地域全体のエイズの実態を正しく理解することを妨げるものもある。例えば、グアテマラで は7千人超、エクアドルでは約6千人が公式に登録されている患者数として発表されている。しかし実際はその10倍にあたる数の人が感染していると考える方 が、この問題の深刻さをより現実的に表わす一般的な見方である。

世界保健機関(WHO)によると、中南米でエイズが制御できないほど広がることを防ぐ時間はまだ残されている。とはいえ現在でも感染者は多くの困難 に直面している。治療を受ける手段の欠如、介護や治療プログラムの大都市への集中、地理的な孤立、情報の不足、患者に接する医療者の訓練不足、職場や社会 における差別などである。これらのすべてが原因となり、中南米でエイズは、ほとんど目に見えない隠された問題となっている。MSFはこの特集に登場してく れたすべての人に感謝の意を捧げる。

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