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MSFの活動状況

2005年01月掲載

概況

伝染病の発生・流行に関する情報は、どの地域のどのチームも確認していない。これまでのところ各活動地での疫学的観察では、発生は見つかっていない。(1月1日付)

スリランカ

沿岸沿いの道路の多くを含む、一部の道路は通行止となっている。ガレ病院を含む一部の病院や保健センターは大きな被害を受けている。コロンボの空港は混雑しており、ほぼ麻痺状態にある。どの地域にどれほどの量の地雷が敷設されているのかを掌握している人間がいないことから、地雷に関しては、情報の調整と連絡が必要となっている。(12月30日付)

新たな余震や津波についての情報はない。国の北部にある地雷原への影響についても報告はない。(12月29日付)

MSFフランス支部

当初6人で構成されていたチームは8人に増員され、今後24人まで拡大する予定である。(1月2日付)
6人編成のチームがコロンボに到着。チームには外科医1名、内科医1名、看護師1名、及びロジスティシャン2名が含まれている。(12月29日付)

チームはMSFフランスがプログラムを実施していたことのあるスリランカの北部で調査を実施中(12月31日付)、最初に海岸沿いの町バティカロアを目指している。津波が直撃するより前からバティカロアの南にある地域で小屋で生活をしていた非常に貧しい人口がすでにいる事を掌握済みである。(12月 29日付)新たな情報は今の所ない。(12月31日付)

国連の推計によればこの地域では6~10万人が避難していると見られるが、MSFチームによる実地確認はまだ取れていない(1月2日付)

チームは1月5日にさらに調査を進めるためヘリコプターの調達を試みている。(12月31日付)

コロンボに31日朝、40トンの貨物を積んだ特別チャーター機が到着。貨物には水・衛生物資、医療・手術用物資が含まれている。3ヶ月間3万人の患者を診る事が出来る診療所設営用のキットも3基積まれている。31日夜、追加の特別機が早期の現地到着を目指しボルドーから飛び立つ予定となっている。(12月31日付)さらにカラチ、ドバイから各2機、計4機のチャーター便の手配も予定されている。(1月2日付)

MSFスペイン支部

現在6人のボランティアがスリランカ入りしている(うち医師2人、看護師2人)。来週さらに4名のボランティアが現地入りの予定。(1月2日付)

アンパラ地区(人口50万人)の状況は混乱しており、主要な病院は破壊されてしまっている。家を失った人の数は非常に多いが、学校や教会などに広範に散って少人数のグループで避難している。(12月30日付)政府の推計では18万3千人が避難生活を送っていると見られる。援助は不足している。チームは食糧以外の援助物資の配給や、病院再開への協力を計画している。物資は5千家族に配給する予定だが、場合によっては1万家庭に増やす。これまでに13ヵ所に移動診療所を開設し、また2つの仮設病院の設営を予定している。
各診療所では平均して1日150回の診察を行っている。(1月2日付)

チームは、伝染病発生の監視システムの立ち上げ、及び60の施設への水・衛生設備の提供を計画している。(1月2日付)

テント・毛布・燃料などを含む33トンの貨物はコロンボに到着した。この後6台のトラックに分載され、5日までにアンパラ地区に到着する予定である。(1月2日付)

MSFスイス支部

8人のボランティアが現地入りしており、3日さらに2名が到着する。(1月2日付)

40トンの貨物はコロンボに到着し、通関が終了した。(1月2日付)医療物資1トンもすでに到着し税関を通過している。(12月31日付)

ガレやハンバントタ地域に最初に焦点をあて、その後MSFフランス支部とバティカロア周辺での活動に関して調整を行う予定となっている。(12月30日付)

MSFオランダ支部

北部の調査ミッションを地元のNGOと共同で実施するための5人からなるチームが間もなく現地入りする。さらに3人のボランティアも追加が予定されている。貨物機が来週到着する予定となっている。(12月31日付)

インドネシア

MSFベルギー支部

28日、8人のチームが3.5トンの医療物資と共にバンダ・アチェに到着。現在11人の派遣ボランティアが現地入りしており、さらに数名が近日中に到着する。79トンの物資がメダンからバンダ・アチェに運び込まれた。保管する倉庫を手配中である。(1月2日付)

今後1週間のうちに派遣ボランティアを45人に、現地スタッフを125人に増強する計画である。(1月2日付)

チームはバンダ・アチェの町の60%余りが全壊していると報告している。町は一本の道路を挟んで二分され、町の低地の沿岸部側の住人は道の反対側の高地へと避難している。人々は道に落ちているビニールなどでテントを張り仮ごしらえの住まいを作ろうとしている。一部の地域では食糧が不足し、また別の地域では清潔な水が不足するといった状況となっている。町の一部では電力が供給されている。(12月29日付)町にはガソリンがほとんどない。バンダ・アチェでの活動目標は、仮設の小児病院を一刻もはやく開設することにある。(1月2日付)

チームは数多くの大量埋葬を目撃している。遺体は公には数えられていないが、チームの試算ではこの町だけで死亡者数は1万から1万5000人にのぼる。(12月30日付)

国際赤十字によれば、インドネシア赤十字社が遺体の回収を開始したとのことである。同社の調べでは回収を終えるのに2~3週間はかかると思われる。(1月2日付)

被災前からバンダ・アチェにあった避難民キャンプは地震と津波で完全に破壊され、避難民は全員死亡したと見られる。(1月2日付)

町の最大の病院は遺体であふれ、閉鎖している。軍病院が現在民間病院として機能している。産院もまた、救急病院として対応している。数多くの避難民キャンプが設営されている。人々はモスク周辺に集まっている。(12月30日付)

30日、チームはトヴリ地区で正午から午後6時まで診察をおこなった。診察した患者の総数は117人である。31人に傷の感染、21人にPTSD、17人に呼吸器系の感染症がみられた。(12月30日付)

4つのチームが移動診療をおこなっている。2チームはヘリコプターでバンダ・アチェの西岸に移動し、2チームは東へ約200キロのシグリ(Sigli)に入った。(1月2日付)

※1月1日の診察実績
  • バンダ・アチェ:109回
  • ロドン(Lodon、バンダ・アチェ郊外):77回
  • ヌベン(Nuben):63回

地元当局との協力体制は非常に上手く行っている。(12月30日付)

アチェには今も紛争地域が残されている。一部地域には地雷が敷設されている。(12月29日付)

※スマトラ北西沿岸部のヘリコプターによる上空からの調査結果(12月31日付)
(北西沿岸からバンダ・アチェまで)

カラン(Calang)
・1000人が孤立状態
- 内5人が妊婦
- 要手術のケース1件
- 現地コミュニティーに1名の看護師
・食糧不足無し
・物資の配給無し

ロティモン(Lo’timon)
・人口700から1000人、全壊、主に女性と子供
・地元の看護師1名に医薬品の投下
・ヘリコプターで医師1名、看護師1名、物資を移送し、日中は診察おこない帰還時に患者を連れ帰る予定。
ルコクルエト(Lko Kruet)
・キャンプに推定500~600人
・ビニールシートによる仮ごしらえのシェルター
・援助を早急に必要とする状況
・着陸不可
マルーボー(Maleubeu)(1月2日付)
・悪天候のため着陸することが出来なかった。町は完全に破壊されている、住民は山間部に集まっている。水源の確保は可能である。

MSFオランダ支部

4日、オランダからメダンまたはアチェに向けて貨物(医療、水・衛生、及びシェルター)と共に8人のボランティアからなるチームを派遣。追ってさらに5名のボランティアを派遣予定。(12月31日付)

MSFフランス支部

4人からなるチームでアチェでの調査を計画中。チームはすでにジャカルタ入りし、チャーター機によるスマトラ北部への物資輸送を早急に行うことを検討している。(12月30日付)

必要に応じてヨーロッパからの派遣ボランティアを増員するため待機中。(12月29日付)現在、派遣ボランティア数は7人。(1月2日付)

フランスから送られた10トンの高エネルギービスケットを含む40トンの物資は2日、バンダ・アチェに到着した。(1月2日付)

タイ

3名のMSFのスタッフ(MSFフランス支部2名、MSFベルギー支部1名)によるラノンからプーケット北部にかけての調査が実施された。3つの州立病院と1つの地元病院を訪れている。各病院は、一日平均600人から1,000人の患者を収容しており、26日から28日にかけては300人から400人の患者を受けいれている。(12月29日付)

調査チームは多くの漁村が被害に合い、現在はほとんど無人化してしまっているタクアパ地域も訪れた。1艘18トンの重量の漁船がいくつも津波の勢いで建物の屋根にまで吹き飛ばされている。行方不明者が依然数多く報告されている。(12月29日付)

一般に、十分なリソースと物資の到着をともない緊急事態への対応は迅速でよく組織されている。MSFの介入の必要性は限定的なものである。(12月29日付)

タクプア州立病院の調査は、現時点では追加の人材提供は必要としていないことを示している。(12月30日付)

MSFフランス支部はパン・ナ地方病院に医薬品の寄付を行っている。(12月29日付)

MSFベルギー支部

必要であれば医師1名と看護師3名を派遣すべく待機中。(12月30日付)

当局からの要請があれば、MSFは物資を必要としている3つの病院に医療物資を提供する用意がある。(12月31日付)

マレーシア

医師2人によるペナンから北へタイ国境までの地域における調査が完了した。29日午後4時現在確認された死亡者は65人で、依然として約20人が行方不明である。(12月29日付)

被害の見られる6地域
-ランカーウィー(Langkawi):リゾート地
-クアラムダ(Kuala muda):漁村
-ペナン島(Penang island):リゾート地・漁村
-パリブンタル(Parrit buntar):漁村
-バガンダトー(Bagan datoh)
-サバクベナン(Sabak benam)
(12月29日付)

これらの被災地域では、人々は学校やモスクで避難生活を送っている。水道局は給水車による活動を行っている。保健施設への負担は過重にはなっていなかった。

軍と警察は自治体職員とともにがれきの撤去や行方不明者の捜索を行っている。
市民社会が立ち上がり救援金や援助物資が寄付されている。Women’s federationや赤新月社などの組織が避難民への支援を行っている。一部の漁村の住民を除き、生活は壊滅的な影響までは受けていない。(12月29日付)

政府は被災地域にメンタルヘルスケアのための施設を開設すると約束している。被災者の安否を心配する人々のための緊急ダイヤルも設置された。(12月29日付)

マレーシアの西海岸は大部分がマングローブに覆われており、それゆえ村々はこれらの樹木帯に守られている形になる。被害の深刻な地域は漁村(水上に建つ家が特徴。多くの船が家々に打ち上げられていた。)やリゾート地である。リゾート地での被害は、主に小屋やウォータースポーツ用機材などである。大規模なホテルの多くは洪水対策を施しているため、被害を受けたホテルはほとんどなかった。(12月29日付)

政府と地方共同体による援助活動が行き届いているため、MSFの援助活動は現在のところ予定されていない。(12月29日付)

ミャンマー

調査では津波による本土沿岸への大きな被害は認められなかったが、一部群島に関する情報は一切得られていない。(12月30日付)

発表された公式死亡者数は34人(非公式には90人)である。この数字は内陸沿岸部での被害状況を表しており、ミェイクとカウツァンに向かいあう群島の状況を示すものではない。(12月30日付)

医師1名、水・衛生専門家1名、現地の医師1名及び現地のロジスティシャン5名からなるMSFスイスのチームが29日、ミャンマー南端のカウツァンに到着した。(12月30日付)

現時点では、限定的に被害を受けたと見られる島々および沿岸の数地区で、被害状況を調査することに注力する。(12月30日付)

※活動と結果(12月31日付)
  • 沿岸部を自動車で南下した1番目のチームは現在も調査を続行中、報告は今の所なし
  • 2番目のチームはカウツァン沖の諸島での情報収集を続行中、依然として2艘の船(MSFとICRCに一艘ずつ)のチャーター模索中。
  • 3番目のチームはKyunshu島の西、Maigny島の調査を完了、死傷者は報告されておらず、4艘の船がなくなっているほか、家屋への数件の被害があったと報告した。
  • チームは群島の南部、パン・ダナンとWekyun諸島側を進み調査をしている。この地域はメルグイ地区内にあり、アクセスが問題となっている2地域のうち最も被害が大きいとされるカウツァン地区ではない。

インド

コレラの集団発生という未確認の報告がある。現在事実を調査中。(12月31日付)

MSFベルギー支部

2人からなるチームがインド南部のチェンナイとナガパッティナムでの調査を実施した。沿岸部地域の被害は大きいが、政府と地元コミュニティーの対応力は高い。コミュニティーにとっての基本的な問題は現段階ではPTSDである。(12月29日付)

調査が終了し、MSFベルギー支部は心理ケアと感染症発生の監視を実施することを決定した。3日からナガパッタナムとカダロアで活動を開始するため、感染症専門家1名がエピセンターから派遣される。また、心理療法士の早期派遣も計画されている。(12月30日付)

30日朝、MSFオランダ支部から派遣されたボランティア2名が地震の震央からほど近いアチェ北部のインド沿岸部沖のアンダマン諸島に到着した。(12月30日付)

別の2名からなるチームが調査のためカンニャクマリの岬南端へと向かっている。(12月30日付)チームはロジスティック上と連絡上の困難に直面している。(12月31日付)

タミール・ナドゥには感染症発生の早期警告システムが設けられた。(12月31日付)

バングラデシュ

MSFオランダ支部

ほかの被災国に比べ、比較的バングラデシュの被害状況は軽いと報告されている。現在のところどのMSF支部の活動も予定されていない。(12月29日付)

その他

200人から300人、‐主に漁民‐がソマリアで死亡したと考えられている。チームがこれまでに目撃した限りでは、家屋への軽度の損壊が認められるが、大きな被害はない。地震関連の活動はどのMSFの支部でも計画されていない。(12月29日付)

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