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MSFの活動状況

2004年12月30日掲載

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病気や伝染病の発生は現在のところ、どの国のチームからも報告されていない。(12月29日付)

スリランカ

沿岸沿いの道路の多くを含む、一部の道路は通行止となっている。ガレ病院を含む一部の病院や保健センターは大きな被害を受けている。コロンボの空港は混雑しており、ほぼ麻痺状態にある。どの地域にどれほどの量の地雷が敷設されているのかを掌握している人間がいないことから、地雷に関しては、情報の調整と連絡が必要となっている。(12月29日付)

新たな余震や津波についての情報はない。国の北部にある地雷原への影響についても報告はない。(12月29日付)

MSFフランス支部

当初6人で構成されていたチームは8人に増員され、今後18人まで拡大する予定である。(12月30日付)

6人編成のチームがコロンボに到着。チームには外科医1名、内科医1名、看護師1名、及びロジスティシャン2名が含まれている。(12月29日付)

チームはMSFフランスがプログラムを実施していたことのあるスリランカの北東部に向かっている途中で、最初に海岸沿いの町バティカロアを目指している。津波が直撃するより前からバティカロアの南にある地域で小屋で生活をしていた非常に貧しい人口がすでにいる事を掌握済みである。(12月29日付)

40トンの物資を積んだ特別チャーター機は現在ドバイにおり、12月31日早朝に現地に到着する予定である。貨物には水・衛生物資、医療・手術用物資が含まれている。3ヶ月間3万人の患者を診る事が出来る診療所設営用のキット3基も積まれている。30日夜、追加の特別機が早期の現地到着を目指しボルドーから飛び立つ予定となっている。(12月30日付)

MSFスペイン支部

緊急援助活動責任者1名と看護師1名がコロンボから南のアンパラに車で移動。また医師1名、看護師1名及びスリランカ活動担当責任者がコロンボに到着。さらに3名(助産師とロジスティシャン)のボランティアが現地入りの予定。(12月30日付)

アンパラ地区の状況は混乱しており、主要な病院は破壊されてしまっている。家を失った人の数は非常に多く、少ない人数でバラバラに広範に散って避難している。(学校や教会など)援助は不足しているが、チームは食べ物以外の援助物資の配給を計画しており、病院の再開に協力し、仮設診療所の設営を計画している。(12月30日付)

定期便に載せたコロンボへの貨物(医療及び非医療物資26トン)は1月5日に到着する予定である。(12月30日付)

MSFスイス支部

3人のボランティアが現地入りしており、さらに5名(医師1名、ロジスティシャン1名、看護師2名、アドバイザー1名)がこの週末にかけて出発する。(12月30日付)

40トン余りの機材は、12月30日にコロンボに到着する予定である。1トンの医療物資も別途定期便によって空輸される。(12月30日付)

ガレやハンバントタ地域に最初に焦点をあて、その後MSFフランス支部とバティカロア周辺での活動に関して調整を行う予定となっている。(12月30日付)

MSFオランダ支部

北部で調査を実施するための4人からなるチームが間もなく現地入りする。チームは調査の際、医薬品ストックの一部を携行するが、必要であれば大量に追加発送する用意もある。(12月30日付)

インドネシア

MSFベルギー支部

28日、8人のチームが3.5トンの医療物資と共にバンダ・アチェに到着。現在17人からなるチームが現地入りしており(うち9名が派遣ボランティア)、さらに7名のボランティアが1月3日に到着する予定となっている。(12月30日付)

チームには看護師3名と医師2名(全員インドネシア人)に加え、ロジスティシャン1名(英語とアラビア語を話すボランティア、イブラヒム・ユーニス)、サビ―ヌ・ランス(フランス語、オランダ語、英語を話すMSFベルギーのプログラム責任者)そして通訳1名が含まれている。(12月29日付)

70トンの物資が現在メダンに到着している。(バンダ・アチェから400キロほどの町)(12月30日付)

チームはバンダ・アチェの町の60%余りが全壊していると報告している。町は一本の道路を挟んで二分され、町の低地の沿岸部側の住人は道の反対側の高地へと避難している。人々は道に落ちているビニールなどでテントを張り仮ごしらえの住まいを作ろうとしている。一部の地域では食糧が不足したら、また別の地域では清潔な水が不足するといった状況となっている。町の一部では電力が供給されている。町にはガソリンがまったくない。(12月29日付)

チームは数多くの大量埋葬を目撃している。遺体は公には数えられていないが、我々のチームによる試算ではこの町だけで死亡者数は1万から1万5000人にのぼる。(12月30日付)

町の最大の病院は遺体であふれ、閉鎖している。軍病院が現在民間病院として機能している。産院もまた、救急病院として対応している。数多くの避難民キャンプが設営されている。人々はモスク周辺に集まっている。(12月30日付)

30日、チームはトヴリ地区で正午から午後6時まで診察をおこなった。診察した患者の総数は117人である。31人に傷の感染、21人にPTSD、17人に呼吸器系の感染症がみられた。(12月30日付)

31日から、2カ所で半日ずつ移動診療所を稼動させる。移動手段を確保する事が出来たら、バンダ・アチェの外15キロ周辺までの範囲で移動診療を行う予定である。(12月30日付)

地元当局との協力体制は非常に上手く行っている。(12月30日付)

一方、ロジスティシャン1名(英語、フランス語、ドイツ語を話すアレクシス・モーンズ)が貨物チャーター機が到着するメダンに向かっている。30日にヘリコプターを手配し、道中北東部の沿岸(全長400キロ)の調査を行いながらバンダ・アチェへと飛ぶ予定である。(12月29日付)

計画では向こう2,3日、ヘリコプターを使い被害甚大と予測される北東部の沿岸を上空から調査する予定となっている。(12月29日付)

アチェでは依然紛争地域が残っている。中には地雷が多数敷設された地域もある。(12月29日付)

MSFフランス支部

4人からなるチームでアチェでの調査を計画中。チームはすでにジャカルタ入りし、チャーター機によるスマトラ北部への物資輸送を早急に行うことを検討している。(12月30日付)

必要に応じてヨーロッパからの派遣ボランティアを増員するため待機中。(12月29日付)

タイ

3名のMSFのスタッフ(MSFフランス支部2名、MSFベルギー支部1名)によるラノンからプーケット北部にかけての調査が実施された。3つの州立病院と1つの地元病院を訪れている。各病院は、一日平均600人から1,000人の患者を収容しており、26日から28日にかけては300人から400人の患者を受けいれている。(12月29日付)

調査チームは多くの漁村が被害に合い、現在はほとんど無人化してしまっているタクアパ地域も訪れた。1艘18トンの重量の漁船がいくつも津波の勢いで建物の屋根にまで吹き飛ばされている。行方不明者が依然数多く報告されている。(12月29日付)

一般に、十分なリソースと物資の到着をともない緊急事態への対応は迅速でよく組織されている。MSFの介入の必要性は限定的なものである。(12月29日付)

タクアパ州立病院での調査結果は、現時点では追加の人材提供は必要ないことを示している。(12月30日付)

MSFフランス支部はパン・ナ地方病院に医薬品の寄付を行っている。(12月29日付)

MSFベルギー支部

必要であれば医師1名と看護師3名を派遣すべく待機中。(12月30日付)

マレーシア

医師2人によるペナンから北へタイ国境までの地域における調査が完了した。29日午後4時現在確認された死亡者は65人で、依然として約20人が行方不明である。(12月29日付)

被害の見られる6地域
-ランカーウィー(Langkawi):リゾート地
-クアラムダ(Kuala muda):漁村
-ペナン島(Penang island):リゾート地・漁村
-パリブンタル(Parrit buntar):漁村
-バガンダトー(Bagan datoh)
-サバクベナン(Sabak benam)
(12月29日付)

これらの被災地域では、人々は学校やモスクで避難生活を送っている。水道局は給水車による活動を行っている。保健施設は破壊されていなかった。
軍と警察は自治体職員とともにがれきの撤去や行方不明者の捜索を行っている。
市民社会が立ち上がり救援金や援助物資が寄付されている。Women’s federationや赤新月社などの組織が避難民への支援を行っている。一部の漁村の住民を除き、生活は壊滅的な影響までは受けていない。(12月29日付)

政府は被災地域にメンタルヘルスケアのための施設を開設すると約束している。被災者の安否を心配する人々のための緊急ダイヤルも設置された。(12月29日付)

マレーシアの西海岸は大部分がマングローブに覆われており、それゆえ村々はこれらの樹木帯 に守られている形になる。被害の深刻な地域は漁村(水上に建つ家が特徴。多くの船が家々に打ち上げられていた。)やリゾート地である。リゾート地での被害は、主に小屋やウォータースポーツ用機材などである。大規模なホテルの多くは洪水対策を施しているため、被害を受けたホテルはほとんどなかった。(12月29日付)

政府と地方共同体による援助活動が行き届いているため、MSFの援助活動は現在のところ予定されていない。(12月29日付)

ミャンマー

調査では津波による本土沿岸への大きな被害は認められなかったが、一部群島に関する情報は一切得られていない。(12月30日付)

発表された公式死亡者数は34人(非公式には90人)である。この数字は内陸沿岸部での被害状況を表しており、ミェイクやカウツァンに向かいあう群島の状況を示すものではない。(12月30日付)

医師1名、水・衛生専門家1名、現地の医師1名及び現地のロジスティシャン5名からなるMSFスイスのチームが29日、ミャンマー南端のカウツァンに到着した。(12月30日付)

現時点では、限定的に被害を受けたと見られる島々および沿岸の数地区で、被害状況を調査することに注力する。最初の調査結果は31日朝に報告される。(12月30日付)

インド

MSFベルギー支部

2人からなるチームが、インド南部のチェンナイとナガパッティナムでの調査を実施した。沿岸部地域の被害は大きいが、政府と地元コミュニティーの対応力は高い。コミュニティーにとっての基本的な問題は現段階ではPTSDである。(12月29日付)

調査が終了し、MSFベルギー支部は心理ケアと感染症発生の監視を実施することを決定した。3日からナガパッタナムとカダロアで活動を開始するため、感染症専門家1名がエピセンターから派遣される。また、心理療法士の早期派遣も計画されている。(12月30日付)

30日朝、MSFオランダ支部から派遣されたボランティア2名が地震の震央からほど近いアチェ北部のインド沿岸部沖のアンダマン諸島に到着した。(12月30日付)

別の2名からなるチームが調査のためカンニャクマリの岬南端へと向かっている。(12月30日付)

バングラデシュ

MSFオランダ支部

ほかの被災国に比べ、比較的バングラデシュの被害状況は軽いと報告されている。現在のところどのMSF支部の活動も予定されていない。(12月29日付)

その他

200人から300人、‐主に漁民‐がソマリアで死亡したと考えられている。チームがこれまでに目撃した限りでは、家屋への軽度の損壊が認められるが、大きな被害はない。地震関連の活動はどのMSFの支部でも計画されていない。(12月29日付)

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