アンゴラから強制退去させられたコンゴ人のダイヤモンド採掘労働者を支援
2004年03月05日掲載
いくつかの援助団体によって実施された調査の結果、国境なき医師団(MSF)は、コンゴ民主共和国(DRC)南西部のバンドゥンドゥ州にあるテンボ地区に、緊急医療チームを派遣した。アンゴラから追放された「ガリンペイロス(garimpeiros)」と呼ばれるのコンゴ人のダイヤモンド違法採掘労働者に対する医療支援を行うためである。チームは、テンボ市の拠点病院と、アンゴラからの入国ポイント付近にある3ヵ所の保健センターに医薬品を供給し、MSFの医師1名が病院で診療を行っている。
2003年12月以降、アンゴラから追放されたコンゴ人採掘者はおよそ2万5千人にのぼる。また彼ら以外にも、新たな帰還民が毎日国境を越えてDRCに流入している。MSFは多くの帰還民が国境を越えてくる入国ポイントで、より質の高い医療をより多くの人々に提供するため物資面・医療面での準備を進めている。帰還民がキンシャサやキクウィットなど国の内部へと移動する前に、この地点で信頼度の高いスクリーニング、医学的データの収集、治療などを確実に行い、帰還民の需要に合わせた援助を展開したいと考えている。
多くの人びとは荷物も持たずにアンゴラを離れなければならなかった上、移動の途中で暴力や略奪の被害にあってきた。この国境一帯は非常に貧しく、地域の住民がこうした人々を受け入れる余裕は全くない。旅の疲れで体力が衰えている上、食糧も住む場所も医薬品もない帰還民は、何の助けもないまま、非常に厳しい状況におかれている。わずかにある既存の医療施設には十分な備えがなく、マラリアによる発熱などごく一般的な症状にも対処することができない。
帰還民の大半は、アンゴラのマランジェ地方やルンダ・ノルテ地方で働いていたが、アンゴラ政府がこれらの地方で、ダイヤモンド鉱業の一新を目指し厳しい取締りに乗り出したため、出国を余儀なくされた。アンゴラ当局が追放対象とした人の数は、少なくとも6万人にのぼる。これまで2度にわたって強制退去が行われ、その度にアンゴラ人の兵士や住民による暴力行為が横行した。アンゴラ政府も殴打などによる死傷事件が発生したことを認めている。
先頃、およそ1万8千人を対象とする3度目の強制退去が行われると発表された。MSFは現地に留まり、新たにDRC側ヘと移動してくる帰還民に、医療を提供するつもりである。MSFはまた国連児童基金(UNICEF)、国連人道問題調整事務所(OCHA)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、世界食糧計画(WFP)などにも援助への協力を呼びかけている。
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