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ウズベキスタン

活動の背景:風土病/伝染性疾患
活動スタッフ:84人

ウズベキスタンは、イソニアジドやリファンピシンなどの主要な抗結核薬に対して耐性を持つ多剤耐性結核(MDR-TB)の感染率が世界で最も高い国のひとつである。MDR-TBの感染率は、新たに結核と診断された患者の13%、また結核の再治療を受けている患者の40%にのぼる。国境なき医師団(MSF)は、治癒の可能性がさらに低い超薬剤耐性結核(XDR-TB)の感染者も確認している。

カラカルパクスタン自治区の患者の状況は、適切な医療ケアの欠如と好ましくない社会経済的要因により特に厳しいものとなっている。同区域は水産業に大きく依存しており、縮小を続けるアラル海の環境災害は、住民の健康と地域経済に長期的で壊滅的な影響を及ぼしている。

MDR-TBの治療には、最長で24ヵ月という長い期間を要し、毒性が高く高価な第二選択薬を投与する「カクテル療法」と呼ばれる治療を毎日受ける必要がある。2007年6月までに、MSFが現地保健省と共同で運営しているウズベキスタン初の地域プログラムであるDOTS(直接監視下短期治療法)および第二選択薬による治療を行う「DOTS-Plus」にはカラカルパクスタンの468人の患者を受け入れ、現在260人が治療を受けている。このプログラムは、MSFが1998年に開始した初のDOTSプログラムに続くものである。MSFはカラカルパクスタンの首都ヌクスで、ベッド数75床の病院と抗酸菌学研究室の修復を行った。また、保健省が運営する主要な結核病院に、MDR-TB患者用のベッドを追加で40床提供した。

より多くの患者をプログラムに受け入れるために最大限の努力がなされているにもかかわらず、順番待ちの結核患者の数は増える一方で、同地域における高いニーズが満たされていないことを反映している。患者は結核病院で治療を開始し、2ヵ月から4ヵ月の期間、感染が止まるまで治療を続けなければならならない。その後、ヌクスおよび近隣のチンバイ地区の小規模な診療所に設置されている「DOTS-Plus」の診療室で、外来診療を継続することになる。多岐の専門分野にわたって活動を行うMSFチームは、質の高い診療にくわえて、患者や家族、地域社会を対象にした予防策や保健教育、心理的ケアを提供している。このプログラムでは、MDR-TBに対する理解を深めるであろう画期的な調査活動も実施している。

MSFは、この4年間にわたる「DOTS-Plus」の試験的プログラムを、保健省、国連の承認委員会および世界エイズ・結核・マラリア対策基金との協力の下、この地域で運用可能な「DOTS-Plus」のモデルとして拡大すべく努力を行っている。これが実現すれば、将来的にはMSFのプログラムを保健省へ引き継ぐことが可能になるだろう。

MSFは1997年からウズベキスタンでの活動を行っている。