マラウイ
活動の背景:風土病/伝染性疾患
活動スタッフ:466人

マラウイにおける国境なき医師団(MSF)の活動は、HIV/エイズに苦しむ人びとを対象としている。医療従事者の極度の不足と地方のまばらな人口分布により、HIV/エイズの治療を行うことは非常に困難である。MSFは国のHIV/エイズ治療計画の実行を支援し、医療ケアの向上を目指す革新的な方法を試みてきた。
地域の人びととHIV/エイズ患者の参加がMSFの活動の核となっている。通常は看護師が行う業務を患者や地域の人びとが部分的に引き継ぎ、検査やカウンセリング、患者が治療を継続するためのサポート等に関する特別な指導を受けてきた。地域社会に属する人びとが参加することで、看護師は完全に治療に集中でき、マラウイの保健医療セクターを圧迫する極度の人手不足に少なからず対処することが可能となる。
地方のチラヅルやチョロといった地域では看護師の指導を行ってきた。それまで治療開始の決定は医師にしかできなかったが、現在は看護師が行えるようになった。業務を移行させ、ケアを行う担当者に重点的な指導を行うことで、患者は居住地域に近いより小規模な医療施設もしくは家庭で治療を受けることができ、薬の受け取りや検査の度に遠方に出向かずに済むようになった。
またMSFではHIV/エイズ患者の結核と栄養失調の診断、治療にも力を入れている。どちらの症状も治療の効果を弱め、ひいては患者の命を危険にさらすためである。2006年、MSFでは結核治療プログラムで400人以上の患者を受け入れた。
ドーワ中心部では、地方病院と2ヵ所の診療所において広範にわたるHIV/エイズ治療プログラムを実施し、加えて同地方の5ヵ所の診療所で予防活動を行っている。また、ザレカのキャンプではアフリカ諸国からの難民を対象に基礎的なHIV/エイズ治療を行っている。HIV陽性の子供と大人を対象とした支援グループも設立され、多くの人が参加している。
2007年7月時点、MSFはマラウイで約1万5千人を対象に抗レトロウイルス薬(ARV)を処方し、月毎に約700人がMSFの医療施設で新たに治療を開始している。
MSFは1986年からマラウイでの活動を行っている。














