グアテマラ

活動の背景:風土病/流行性疾患、社会的暴力/医療からの疎外
活動スタッフ:111人
国境なき医師団(MSF)はグアテマラにおける暴力の増加を目の当たりにし、効果的な対応を行うために都市暴力の本質とその拡大について、さらなる理解を目指している。2007年、MSFチームは、首都グアテマラシティーでの社会的暴力及び家庭内暴力による被害者のニーズに対応するため、医療・心理ケアサービスの提供を開始した。
数々のプログラムの移管
国際的な資金拠出機関からの支援が増加し、グアテマラ政府当局が提供する医療サービスが徐々に改善されたことを受けて、MSFは2006年から2007年にかけて数々のプログラムを移管した。
グアテマラシティーでは、6年間運営していたツィテ診療所におけるストリートチルドレンを対象としたプログラムが、2006年に地元のNGOへ引き継がれた。MSFはこのプログラムにおいて、2393件の外来診療、125人に対する心理ケアを実施し、1243人のストリートチルドレンとの接触を持った。
オロパ地域で実施していた、医療へのアクセスの改善とシャーガス病患者の治療を目的とする活動は、2006年12月に地方自治体へ移管された。プエルトバリオスとリビングストーンでのHIV/エイズ患者に対する包括的な医療援助も、2007年7月に地元保健当局に移管された。2005年以降、グアテマラへの国際的な資金援助が増加し、保健当局が診療所を通じて提供する治療サービスも拡大しているため、MSFは2つのHIV/エイズ治療プログラムを引き渡すことができた。1つは2006年12月に移管したコアテペケのプログラムで、もう1つは2007年8月に移管したグアテマラシティーのヤロック診療所におけるものである。プログラム移管時には両プログラム合計で1500人以上の患者を治療していた。
在庫不足時のHIV/エイズ治療薬の供給
2006年と2007年に、MSFチームは治療薬の不足が度々発生していたいくつかの診療所に抗レトロウイルス薬(ARV)を提供した。ARVの安定した供給が行われないと、HIV/エイズ患者は、免疫システムの低下や生命を脅かす日和見感染症の危険にさらされる。
MSFはこのような患者の状況を訴えるため、世界エイズ・結核・マラリア対策基金に対してはその資金影響力を用いて薬の価格を引き下げるよう要請し、グアテマラ政府には世界貿易機関(WHO)の制度を利用して最も効果的な薬を最適な価格で購入するよう促した。
MSFは1984年からグアテマラでの活動を行っている。














