グルジア
活動の背景:武力紛争、風土病/伝染性疾患、社会的暴力/医療からの疎外
活動スタッフ:351人

アブハジア自治共和国における分離独立戦争は一触即発の状態にあり、グルジア保健省がこの地域で薬剤耐性結核(DR-TB)の治療を管理できるかどうかについては疑問があがっている。国境なき医師団(MSF)は1990年代初期にアブハジア自治共和国における暴力的な分離独立紛争の犠牲者への援助を行った。同共和国はその後事実上の独立を果たしたが国際的には未承認で、住民の医療へのアクセスは大幅に制限されている。アブハジア自治共和国は国際社会からの援助を受けておらず、MSFは同地で活動を続けている数少ないNGOのひとつである。
アブハジア自治共和国の首都スフミの近郊にあるグーリプシ病院におけるMSFの結核治療プログラムは、現在主にDR-TB患者の治療に重点を置いている。結核の主な治療薬であるリファンピシンとイソニアジドに対する耐性がある場合、患者は毒性の強い薬をひと掴み分も、毎日服用しなければならない。強い副作用のため、最大24ヵ月にわたり続く治療を完了することは極めて困難である。MSFは患者に心理的支援も提供し、また入院期間を短縮し、外来および在宅治療を促進するための解決策を模索している。
このプログラムにはアブハジア自治共和国内の7地域に位置する、患者が継続段階の治療を受けることができる緊急拠点8ヵ所での活動を含む。2007年代半ばまでにMSFは195人のDR-TB患者を診断し、126人を治療プログラムに受け入れた。このうち29%は投薬計画を完了し、7.9%は死亡、22.2%は治療を中断し、34%は治療を続行中である。MSFはグルジア中央部のサメグレロ地域、ズグディディにおいても同様のプログラムを運営している。
アブハジア自治共和国における別のプログラムでは、医療体制から排除された人びと、特に孤立している高齢者に質の高い医療を無料で提供している。MSFの医師、看護師、ソーシャルワーカーが、多くの場合家に閉じこもっているこれらの患者の訪問を行っている。
MSFは1993年からグルジアでの活動を行っている。














