中国
活動の背景:風土病/伝染性疾患
活動スタッフ:53人

中国政府が無償で提供している抗レトロウイルス薬(ARV)による延命治療を受けているHIV/エイズ患者の数は、2002年以降取り組みが強化されたこと、また感染者数の最新の統計が無い中でこの病気が拡大しつつあることにも関わらず、子ども600人を含むわずか3万1千人に過ぎない。
2007年7月までに、南寧、広西壮族自治区、湖北省の襄樊で国境なき医師団(MSF)のHIV/エイズ治療プログラムに登録している患者数は1300人に上り、このうちほぼ半数に対して抗レトロウイルス薬(ARV)治療を提供した。国境なき医師団(MSF)はこれらの地域で、自発的カウンセリングと検査、日和見感染症の治療、心理ケアなどの包括的な治療を提供している。
MSFは全ての医療サービスを無償で提供している。これは、HIV/エイズ患者への医療ケアが高額な治療費と偏見によって妨げられている現状の中で、重要な事項である。
中国政府の「4つの無料、1つのケア」政策では、無料カウンセリング、検査、ARV治療、エイズ孤児へ教育が提供されるに過ぎない。
第一選択薬が効かなくなった患者が必要とする第二選択薬と多剤混合薬のニーズの急増を受けて、MSFは国家レベルでは、中国政府に対して良質で安価なHIV/エイズ治療のジェネリック薬の製造を要求している。多剤混合薬は、治療を簡素化し、患者にとっては延命のために必要な薬の服薬規定が守りやすいため、世界保健機構(WHO)が推奨しているが、中国では未だに入手不可能である。
中国ではHIV/エイズにくわえて多剤耐性結核(MDR-TB)についても、人道・医療上の緊急対応が求められている。国内には推定15万人のMDR-TB患者がいると見られている。2007年7月現在、MSFは中央保健当局から、最初の1年で100人の患者の治療を目的とした吉林省延吉におけるMDR-TB治療プログラムを実施する許可を待っている。
プログラムの引継ぎ
2006年11月、MSFは湖北省の襄樊におけるHIV/エイズ治療プログラムを、5年計画のこのプログラムが終了する2008年3月に備えて、地元保健当局へ引き継ぎを開始した。
またMSFは陝西省宝鶏市のストリートチルドレンを対象としたプログラムへの資金援助を続けているが、2000年に始まったこの危機管理センターと保護施設の管理は、2006年に地元のNGO団体に引き継いでいる。
MSFは1988年から中国での活動を行っている。














