マラウイ
外国人派遣スタッフ 30人
現地スタッフ 314人

HIV/エイズは、マラウイ人の平均寿命を40才以下にまで劇的に縮めた。後には、70万人のエイズ遺児や脆弱な子どもたちが残された。今では、マラウイ国民のうち100万人近くがHIV陽性である。およそ17万人が抗レトロウイルス(ARV)薬治療を緊急に必要とする一方で、必要なスキルを持つ医療スタッフが大幅に不足しており、この病気への取り組みを困難にしている。
マラウイ政府は延命治療を受けやすくするため、治療施設の数を増やしてきた。MSFはこのような治療の分散化に密接に関わっており、チョロ州南部では治療施設が1ヵ所から7ヵ所にまで増え、2006年7月までに6千人の患者がARV治療を受けた。MSFは、地域病院で2002年に開始した母子感染予防プログラムも手がけている。2006年半ばまでには、2千人以上の女性がこのプログラムで治療を受けた。
この国の中心であるドーワ州では、MSFは地域病院と複数の診療所のチームと共に、包括的なHIV/エイズ治療プログラムを運営している。医療ケアは、現地の住民に対してだけではなく、アフリカ各国から避難しザレカにある難民キャンプで暮らす人びとにも行っている。2006年4月末までには、22人の子どもを含む424人の患者が、ドーワで活動するMSFからARV治療を受けた。HIV陽性の6才以上の子どもたちのために支援グループも結成されており、多い人が参加している。
MSFはチラヅル地区において、2005年末までに6491人の患者にARV治療を提供した。この中には、2年間ARV治療を受け続けている1300人の患者や、3年以上この治療を続けることができた200人以上が含まれる。そのほか毎月250人の新規患者が治療を開始している。MSFは、第一選択薬による治療が失敗し第二選択薬による治療を受けている患者や、エイズに関連したがんの一種であるカポジ肉腫を発症している患者、小児患者など、医学的に困難なケースも治療している。さらに、MSFは毎月約700人の患者が入院する地域病院とも協力し、成人病棟・小児病棟で治療を提供している。
食糧配給
2005年、マラウイ国民は、過去10年で最悪の干ばつのために起きた食糧難に見舞われた。MSFはHIV陽性患者や社会的立場の弱い人びとに、食糧援助を実施した。MSFは2005年9月に栄養失調患者の治療を開始し、年末までに約80トンの食糧を配給した。
MSFは1986年からマラウイで活動を行っている。














