インドネシア
外国人派遣スタッフ 99人
現地スタッフ 1016人

2004年12月のスマトラ島沖地震・津波の発生後、国境なき医師団(MSF)はインドネシアにおいて、2005年後半に至るまで主にアチェで継続して活動を行った。
MSFは津波発生後最初にアチェ入りした国際援助団体の一つであり、ピーク時には8地域でプログラムを運営した。これらのプログラムは、予防接種、移動診療、心理ケアプログラム、外科手術、食糧以外の物資供給などによって、広範囲の緊急医療ニーズに対応した。
2005年末までにアチェの医療事情は津波前のレベルにまで回復したため、MSFはプログラムを次第に縮小した。この段階までに、MSFは27ヵ所の医療施設と1ヵ所の病院、そして約300の井戸を修復し、4万件以上の診察を行い、2千人以上の人びとに個別カウンセリングを行った。また、2005年の間にMSFはプログラムの見直しを行い、長年の内戦により医療へのアクセスが制限されていた内陸部の地域に対する援助により重点をおき、津波の被災者と同様にこの地域の人びとへの心理ケアを強化した。現在は、より合理化されたが、アチェでの活動を継続しており、特に紛争の影響を受けた住民に対する3地域での心理ケアに力を入れている。チームはシグリ病院で外科処置を行うと同時に、約47万5千人の住民に対し、診療所、トレーニング、医薬品の提供、健康促進活動などを通じて一次医療を行っている。
2006年6月に発生したジャワ島地震が同島の文化的な中心都市、ジョクジャカルタを襲った時、MSFはちょうどパプア州におけるコレラ治療プログラムを終了するところであった。そこで緊急チームのメンバーはパプアからジョクジャカルタへと直行した。第一陣は地震が起こった当日に現地入りし、救援物資を満載したトラックがまもなく後に続いた。援助ニーズの大半についてはインドネシア政府の救援隊が迅速に対応したが、病院は混乱状態だった。そこでMSFの外科チームは他の国内外のチームと共に援助を開始し、外科治療を待って溢れている負傷者への対応を行った。また、100床を備えた術後病棟テントを設置することで、病院の過密状態を緩和し、町中から訪れる患者に良質の術後ケアを提供した。この地域では、心理療法士がインドネシア人医療スタッフを教育し、地震で心に傷を負った人びとへのカウンセリングを継続して行っている。
MSFは1995年からインドネシアで活動を行っている。














