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インド

外国人派遣スタッフ 39人
現地スタッフ 251人

2005年10月8日にアフガニスタン北東部、パキスタン北部、インド北西部を襲った大地震で、インド当局によるとインド側カシミール地方ではおよそ1500人が死亡、6千人が負傷した。

国境なき医師団(MSF)は今回の大地震の震源にあたるインドとパキスタンの被災地で緊急援助活動を展開し、援助を必要とする人びとの支援にあたった。 インドにおいては、大量の毛布やテント、衣類、ボトル入り飲料水の配布、食糧2トン、医療物資1トンの提供を通じて負傷者や家を失った14万人に援助の手を差し伸べた。

MSFは治療のために州都スリナガルへ搬送された被災者に精神衛生面の支援を行った。被災者が治療を受けている4ヵ所の地域病院で、MSFチームはカウンセリングを実施した。この心理ケアプログラムはその後拡大し、地震で大きな被害を受けたタンダール地区とバラムラ地区では住民に対する個別およびグループ治療を提供した。クプワラ地区では移動診療活動を行い、1日およそ40人の患者を治療した。また、冬期には雪により孤立する遠隔地の住民に心理ケア面での支援を行うために、地域のカウンセラーも育成した。

MSFは以前よりインドとパキスタンが領有権をめぐり紛争を続けているジャム・カシミール州の住民に心理ケアを提供しており、上記の活動はこの活動に加えて実施された。2005年、MSFはスリナガルとその周辺地域で、紛争のために精神面での問題を抱えるおよそ1500人のケアを行った。

国内避難民への医療の提供

アッサム州カルビアンロン県では、民族間の対立による暴力のために4万人が都市部のキャンプや避難所への避難を余儀なくされた。MSFは2005年10月に緊急援助を開始した。アッサム州ではマラリアの流行が懸念されており、医療チームが、アルテミシニンと他の抗マラリア薬の併用療法(ACT)を用いて毎月およそ1万人のマラリア患者の治療を行った。また、50ヵ所以上のキャンプで移動診療を行い、呼吸器感染症や下痢、栄養失調で苦しむ多くの子どもを治療した。2006年初めにMSFは各キャンプではしかの集団予防接種を実施し、清潔な水をトラックで輸送するとともに、給水タンクを設置した。

MSFは隣接するマニプール州でも活動を行っている。チュラチャンプール地区の4ヵ所で一次医療を提供する診療所を、1ヵ所で性感染症治療のための診療所を運営している。同州ではHIV感染率が高いため、MSFは2006年3月からHIV/エイズ治療を既存の保健プログラムに統合し始めた。2006年の半ばまでに200人の患者が、抗レトロウイルス(ARV)薬治療などのケアを受けるようになっている。ムンバイでもHIV/エイズ治療プログラムを開始し、国の治療プログラムを受けられない患者や結核との二重感染患者に治療を提供している。2006年6月時点で、ARV治療を受けている47人を含む124人の患者が包括的なケアを受けている。

2004年のスマトラ島沖地震・津波を受けて、MSFはタミル・ナードゥ州南部で被災者への援助を行った。医療チームは海岸沿いの28の村で活動し、770人へ合計5600回の心理カウンセリングを行い、2005年12月にその活動を現地のパートナー組織に引き継いだ。この移管に先立つ11月には毛布3000枚を配布し、1300件の診察も行った。

2005年6月、MSFはムンバイで6年間続けた結核治療プログラムを現地の保健当局に引き継ぎ、HIV/エイズに二重感染している結核患者の治療に専念することとした。

MSFは1999年からインドで活動を行っている。