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活動内容
主な活動地・背景
国境なき医師団(MSF)が援助の対象としているのは、さまざまな理由で人道上の困難に直面し、医療を受けることのできない人びとです。
- 紛争地/難民・避難民キャンプ
紛争や内戦の中では、多くの人が家や生活手段を失い困窮します。また、食糧などの必需物資の不足や医療システムの崩壊により、健康状態にも深刻な影響が及びます。住民が攻撃、脅迫、略奪といった直接の暴力にさらされる場合には、死者や負傷者が続出し、犠牲者の心に深い傷を残します。
また、難民・避難民はキャンプにたどり着けたとしても、人口過密なキャンプは衛生状態も悪く、病気に対しても脆弱な状態におかれます。特に、子どもたちの栄養状態は常に危険にさらされます。
- 感染症の流行
エイズや結核、マラリアによって世界では毎年数百万人が命を落としています。治療可能な病気にも関わらず、医療制度の未整備や治療費の高さのために必要な治療を受けらない人びとが数多く存在します。
アフリカ睡眠病やカラアザールなど致死的であっても一部の地域にしか見られない風土病は「顧みられない病気」とも呼ばれ、有効な治療を受けられる患者の数はごく限られています。
コレラやはしかなどの伝染病は、難民キャンプや都市のスラム地区など、清潔な水やトイレが整備されていない過密な環境で広まりやすいのです。発生が確認された場合、大量の死を防ぐために迅速で大規模な流行抑止対策が必要とされます。
- 社会・医療からの疎外
医療の存在しない地域は、発展途上国を中心に数多く存在します。MSFは医療を受けられない人びとのもとに赴き、基礎的な医療を提供しています。また、路上生活者、刑務所の収容者、性産業従事者など、社会的に疎外され医療システムから除外された人びとへの医学的・心理的・社会的支援も行っています。
- 自然災害
地震、台風、洪水、噴火、干ばつなどの大規模な自然災害は、人びとの生活を一瞬のうちに破壊、被災者の心に深い傷を残します。被災直後から緊急医療援助が求められるだけでなく、避難施設、食糧、水、生活必需品などの援助も欠かせません。
主な活動内容
MSFの援助プログラムは、活動地で事前に行う調査で明らかになった需要に合わせて、以下の活動を中心に組み立てられています。
- 診療
医療を必要としている人びとに診察と治療の機会を提供する、MSFの最も基本的な活動です。既存の医療施設を物資・技術・スタッフ面で支援する場合もあれば、新たにMSFの病院や診療所を設置することもあります。遠隔地への移動診療も主要な活動の一つです。
- 外科手術
紛争地域では緊急の外科治療が必要とされるにもかかわらず、医療システムが機能していないことが多いです。MSFの外科医はそうした地域で直接負傷者の治療に当たっています。
- 予防接種
- 体力を失った人びとが密集して暮らす難民キャンプなどで、はしかや髄膜炎など予防可能な伝染病の大流行を防ぐため、大規模な集団予防接種を実施しています。
- 心理ケア
暴力や強い恐怖、喪失などを体験した人びとの深い心の傷への対応が、より求められるようになっています。MSFは近年さらに心理ケア活動を拡大しています。
- 母子保健
緊急事態の際、最も弱い立場におかれるのが女性と子どもです。MSFは母子のための周産期ケア、栄養治療、予防接種、性感染症治療に力を入れています。
- 栄養補給・栄養治療
避難生活や干ばつによる食糧不足は体力のない子どもたちを直撃します。MSFは独自の治療プロトコルを開発し、各地に設置した栄養治療センターで医学的見地に基づいた栄養治療を行っています。
- 水と衛生
清潔な飲料水の不足と劣悪な衛生状態が病気の蔓延をまねきます。給水設備や簡易トイレを迅速に設置し、緊急事態に直面した人びとの衛生環境の改善に取り組むこともMSFの重要な役割のひとつです。
- 医療・援助物資の配給、現地病院の再建支援
紛争や政情不安、自然災害、輸送手段の欠如などで、医薬品や食糧など生存に必要な物資の供給が絶たれてしまうことがあります。MSFは供給再開までの間、物資の調達と輸送を行い、現地の医療機関や市民に提供しています。





















